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「大谷翔平はエンゼルスでも二刀流で主軸だけど…」ヌートバーや吉田正尚、ダルってどんな立場?“侍MLB勢・各チームでの役割”を知る
posted2023/03/28 17:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Naoya Sanuki
侍ジャパンたちは、歓喜の球場を後にして数時間後には、原隊に戻るべく帰路に就いた。アメリカに残るナインと日本に帰るナイン。ダルビッシュは日本組が乗るバスに帽子を振って別れを告げていた。もう少し勝利の余韻を楽しめばいいのにと思うが、NPBは3月30日、MLBも日本時間3月31日にはペナントレースが始まるのだ。猶予はほぼないのだが、そのあわただしさも、何か格好良く感じる。
MLBに残った侍ジャパンの戦士たちは、原隊に戻ってどんな役割を果たすのか? 彼らのポジションを所属チームのオーダーとともに確認しよう。
各チーム公式サイトの「Depth Chart」による。成績は前年のもの。※は移籍して新加入の選手で、投手の*は左腕。年齢の後ろに「W」がついているのはWBC出場選手。
ダルビッシュ:不動のエースとして引っ張る立場
【ダルビッシュ有/サンディエゴ・パドレス】
〈先発投手陣〉
ダルビッシュ有(36歳/W)30試16勝8敗194.2回197振 率3.10
ジョー・マスグローブ(30歳)30試10勝7敗181回184振 率2.93
マイケル・ワカ(31歳)23試11勝2敗127.1回104振 率3.32※
ブレーク・スネル*(30歳)24試8勝10敗128回171振 率3.38
ニック・マルティネス(32歳/W)47試4勝4敗8S106.1回95振 率3.47
このオフに6年総額1億800万ドル(約141億円)の大型契約を結んだダルビッシュだが、今季は3番手先発だったショーン・ミネアがジャイアンツに移籍、レッドソックスからマイケル・ワカが移籍する中、不動のエースとして投手陣を引っ張る。
栗山英樹監督も言う通り、WBCでは本調子ではなかったが、シーズンはどうなるか?
昨年、ソフトバンクからMLBに復帰したニック・マルティネスは昨シーズン後半から救援に転向したが、今季は再びローテに加わる。WBCアメリカ代表として3月12日、1次ラウンドのメキシコ戦に先発するも3回途中自責点3で降板し、負け投手になっている。
投手大谷:エンゼルス先発陣、ついにテコ入れ?
【大谷翔平/ロサンゼルス・エンゼルス】
〈先発投手陣〉
大谷翔平(28歳/W)28試15勝9敗166回219振 率2.33
タイラー・アンダーソン*(33歳)30試15勝5敗178.2回138振 率2.57※
パトリック・サンドバル*(26歳/W)27試6勝9敗148.2回151振 率2.91
リード・デトマーズ*(23歳)25試7勝6敗129回122振 率3.77
ホセ・スアレス*(25歳)22試8勝8敗109回103振 率3.96