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テーピングぐるぐるでも源田壮亮は“いつも通り”だった…「ゲンは本当にすごいなぁ」“骨折で侍離脱”の経験者・外崎修汰が語る相棒の日常 

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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photograph byNaoya Sanuki

posted2023/03/17 17:05

テーピングぐるぐるでも源田壮亮は“いつも通り”だった…「ゲンは本当にすごいなぁ」“骨折で侍離脱”の経験者・外崎修汰が語る相棒の日常<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

右手小指の骨折でスタメンを外れていた源田壮亮。WBC準々決勝イタリア戦で復帰するとタイムリーを放つなど存在感を発揮。”たまらん守備”も健在だった

 外崎と源田はライオンズファンから「とのげんコンビ」と呼ばれるチームの顔だ。鉄壁の守備を誇り、昨シーズンはともにゴールデン・グラブ賞に輝いた。

 シーズンオフには先にフリーエージェント権を行使した上で残留を決めた外崎が、「この先も一緒に頑張ろう」と源田に連絡。同じ思いを抱いていた源田も、続いて宣言残留を球団に伝えたというエピソードが報じられた。

 20人以上の選手をFAで失ったライオンズファンにとって、彼らの存在は希望であり誇りなのだ そういったファンの切実な思いを受け止めて、この先の野球人生もライオンズでプレーすると決めた『特別な選手』なのである。

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 源田は2020年からキャプテンを務め、チームを牽引してきたが、2023年シーズンからは外崎が副キャプテンに就任し、源田をサポートする立場となっている。何よりもチームの協調性を重視し、いつも穏やかで、ギスギスしたところがない性格も似ている2人。ライオンズが誇る癒し系二遊間コンビだ。

「ゲンは優しいし、ミスしても慰め合ってる」

「確かにゲンも僕も怒らないですね。ゲンは優しいし、だからプレーでも厳しさを持って(刺激を与え合うように)やるというより、助け合おうという気持ちの方が強いです。二人とも、ミスをすると落ち込む性格なので、お互いに“大丈夫だよ”とか“切り替えていこう”ってイニング間に慰め合いますね」(外崎)

 試合数を重ねるうちに、相手のちょっとしたプレーのズレをカバーするのが当たり前となった。今では『あうん』の呼吸で難易度の高いプレーを成立させている。

「侍ジャパンの強化試合を見ていましたけど“ゲンは相変わらずうまいし、安定しているな”という印象でした。派手に見えないんですよね。難しい打球でも、簡単に(捕球体勢に)入って、簡単に取って、簡単に送球しているように見せる。普通にプレーできるのが、やっぱり一番すごいところだと思う」

 もちろん、WBC本戦も源田のプレーを楽しみにしていると語った。

【次ページ】 “一発勝負”でも”当たり前のプレー”

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