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テーピングぐるぐるでも源田壮亮は“いつも通り”だった…「ゲンは本当にすごいなぁ」“骨折で侍離脱”の経験者・外崎修汰が語る相棒の日常
posted2023/03/17 17:05
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
Naoya Sanuki
「2023ワールド・ベースボール・クラシック」準々決勝、イタリア戦。スターティングメンバーとしてコールされた源田壮亮(30歳)の名前に、球場がどよめいた。それもそのはず、源田は1次ラウンドの第2戦、韓国戦で帰塁の際に右手小指を骨折し、一時は代表離脱まで心配されていたからだ。
しかし、そのアクシデントのあとも右手小指をテーピングで固定し、チームに同行。1次ラウンド終了後の練習日には内野守備はもちろん、打撃練習も普通に行っていた。代表チーム、そして所属球団でもある埼玉西武ライオンズとも協議の結果、出場し続けることを決めたという。
日本一と評される源田の守備力と侍ジャパンでの経験値が、今の日本代表には必要だという判断だろう。
それにしても、怪我を抱えたまま、代表戦で戦うプレッシャーたるや、一体どれだけのものだろうか。
口の中がカラカラ…国際試合のスゴい緊張感
代表戦の緊張感を源田の盟友、ライオンズの外崎修汰(30歳)はこう表現してくれた。
「一塁ベースを駆け抜けたあとに大きく息をしようと思ったら、のどがくっついてしまって空気が入ってこないんですよ。“ウエッ”となって驚きました。緊張しすぎて口の中がカラカラに乾いていたんだと思います」
外崎は2019年、侍ジャパンの一員として「WBSCプレミア12」に出場した経験がある。
プレミア12で外崎は、守り慣れていないサードで好プレーを見せるなど、貴重なユーティリティプレーヤーとして注目を集めた。
WBC開幕戦の直前、自身の体験を振り返ってくれた。