牧秀吾 4試10打3安2本2点0盗1球1振 率.300
　中野拓夢 4試10打3安0本0点2盗4球1振 率.300
　岡本和真 4試10打2安0本1点0盗5球2振 率.200
　山田哲人 3試9打2安0本2点1盗2球3振 率.222
　甲斐拓也 2試7打1安0本2点0盗2球1振 率.143
　中村悠平 2試5打3安0本1点0盗2球1振 率.600
　山川穂高 2試5打1安0本1点0盗0球1振 率.200
　源田壮亮 2試4打1安0本1点1盗2球1振 率.250
　牧原大成 4試2打1安0本1点0盗0球0振 率.500
　大城卓三 2試2打0安0本0点0盗0球1振 率.000
　周東佑京 4試1打0安0本0点0盗0球1振 率.000

2本塁打を放っている牧　©Nanae Suzuki

　大会最多タイの2本塁打を打っている牧、下位打線で第2の上位打線のような働きをしている中野拓夢、走者を送る打撃に徹し、安打も出ている中村悠平の活躍が目立つ。岡本和真も5四球を選んでいる。

　正遊撃手として守備で絶対の信頼感があった源田壮亮は韓国戦で右手小指を骨折した。遊撃手は今のところ中野だけ。中野が負傷すれば牧原、周東、牧など遊撃経験者が守ることになる。ただし源田は12日のオーストラリア戦前にはノックを受けているなど、チームに同行するようだ。

“野茂の相棒”が監督のイタリア…大谷の同僚も

　準々決勝の対戦相手はイタリアになった。これも意外なことだった。2勝2敗20得点17失点ながら「失点率」の差で通過が決まった。

　イタリアでは現ロイヤルズのニッキー・ロペスが打率5割、パドレスのブレット・サリバン、ブルワーズ傘下のサル・フレリックなども打率4割前後をマーク。しかし本塁打は出ていない。大谷翔平のエンゼルスの同僚デビッド・フレッチャー、ダイヤモンドバックスマイナーのドミニク・フレッチャーの兄弟もいる。投手陣は昨年までオリオールズ（マイナー契約含む）のマット・ハービー、マリナーズのマシュー・フェスタなどが中心となる。

　監督は懐かしや、マイク・ピアザ。ドジャース、メッツでプレーし、2016年MLB野球殿堂入りした大捕手で、日本では野茂英雄、吉井理人の球を受けたことで知られる。それ程強大な戦力とは言えないが、強豪オランダを破るなど競り合いを経験しただけに勢いはついているだろう。

95年、地区優勝を果たし野茂英雄と喜び合うピアザ　©Kazuaki Nishiyama

　プールA1位通過のキューバには中日のライデル・マルティネス、ジャリエル・ロドリゲス、ソフトバンクのリバン・モイネロとNPBで日本打者を苦しめている救援投手が揃っている。それに比べればまだイタリアの方が与しやすし、との印象もある。

　当然のごとく、油断はできない。とはいえ東京の準々決勝ラウンドは、これまでと同じ戦いをすることでアメリカでの決勝ラウンドへの道は開けるのではないか。

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