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牧秀悟(24歳)ってどんな人? 大谷翔平とすっかり仲良し、プロ2年で“年俸1億超え”…DeNA先輩・後輩が証言「牧の周りには必ず人が集まる」
posted2023/03/13 17:01
text by
日比野恭三Kyozo Hibino
photograph by
Nanae Suzuki
WBC1次ラウンドの全試合に出場した牧秀悟、24歳。中国戦、韓国戦にセカンドでスタメン出場、チェコ戦で代打ホームランを放った。なかでも開幕カードの中国戦では7回に重苦しい雰囲気を振り払う一発を放ち、ゲーム配信で人気のユーチューバー、サワヤン兄弟のポーズを真似たパフォーマンス「デスターシャ」を披露。大谷翔平がオーストラリア戦で特大弾を放った後にベンチで披露したことも話題を呼んでいる。
では、牧とはいったいどんな選手なのか。横浜DeNAベイスターズのファンなら詳しいに違いないが、まだプロ入り3年目であり、よく知らないという方も多いかもしれない。そこで、ベイスターズのチームメイトたちに協力してもらい、牧の人物像をあぶり出してみることにした。
入団直後の打撃練習にチームメイト絶句
まずは、牧の経歴をざっと振り返っておこう。長野県の松本第一高校から中央大学に進み、2021年、ドラフト2位でベイスターズに入団。ルーキーイヤーから打力で二塁手レギュラーの座をつかむと、新人王こそ逃したものの新人特別賞を受賞する活躍を見せる。2年目の昨季もジンクスとは無縁。24本塁打(セ・リーグ4位タイ)、87打点(同2位タイ)と、シーズンを通して4番打者の重責を果たした。
1年目にリーグ新人記録となる35二塁打、2年目もリーグ最多の36二塁打という記録が示す通り、タイプとしては、広角に打ち分けられる中距離打者といえるだろう。
このように、牧の特長はなんといっても打撃にある。ベイスターズで主将を務める佐野恵太は、入団直後の牧が打撃練習している様子を見て「めちゃくちゃスイングが速い。もしかしたらすごいバッターなんじゃないか」とその素質を一瞬で感じ取り、2年目には、球界屈指のバットコントロール技術を持つ宮﨑敏郎までもが助言を請う存在となった。
牧の周りには必ず人が集まる
ただ、牧は打つだけの選手ではない。ベイスターズで牧と二遊間を組む、高卒4年目の森敬斗が言う。
「めっちゃ明るくて、いつもふざけてます。みんなを盛り上げてくれる。去年は試合に勝ったあとにロッカーで踊るのが恒例になってたんですけど、秀悟さんはぼくと一緒にずっと踊ってましたね。愛されるキャラっていうか、嫌われる要素が一個もない人だと思います」
6年目の外野手で、牧の3つ年上に当たる楠本泰史も「野球を離れたらただの少年ですよ」と後輩の無邪気さに触れたうえで、こう語った。