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14歳で今季“世界最高得点”、島田麻央は“何がスゴイのか?” 大技だけじゃない「ジャンプ78回で転倒“ゼロ”」「年齢とか気にしていなかった」

posted2023/03/07 17:24

 
14歳で今季“世界最高得点”、島田麻央は“何がスゴイのか?” 大技だけじゃない「ジャンプ78回で転倒“ゼロ”」「年齢とか気にしていなかった」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

世界ジュニア選手権を史上最年少の14歳と4カ月で優勝、今シーズンの世界最高得点を叩き出した島田。一体、その強さはどこから来るのか

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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 フィニッシュの直前から拍手が起こった。拍手に包まれる中、演技が終わると両手を左右に振り下ろし、柔らかくこぶしを握り締めた。リンクを引き上げるともう涙が止まらない。

ジュニアで220点超えは島田とロシア勢のみ

 3月3日、フィギュアスケートの世界ジュニア選手権(カナダ・カルガリー)の女子フリー。島田麻央は圧巻というほかない演技で優勝した。

 いくつもの記録が並んだ。ショートプログラム(71・78点)、フリー(152・76点)、合計得点(224・54点)のすべてで自己ベストを更新。

 フリーと合計得点は、シニアを含め今シーズンの世界最高得点。島田は14歳4カ月。2005年大会に14歳5カ月で優勝した浅田真央を抜いて、日本女子史上最年少優勝ともなった。

 また、国際スケート連盟公認大会において、1大会でフリー150点超、合計220点超をジュニアで出したことがあるのはアレクサンドラ・トゥルソワ、カミラ・ワリエワ、ソフィア・アカチエワの3人しかいない。

 トゥルソワは2回出していて最高得点は153・49点/225・52点、ワリエワは1回で152・38点/227・30点、アカチエワは2回で最高は157・19点/233・08点だ。ロシアの選手は若い年齢のときから高難度ジャンプを習得し2021年の世界選手権女子シングルでは表彰台を独占した。ロシア勢に対抗すべく日本でもトリプルアクセルなどに本格的に取り組むジュニアの選手が増えたが、伍して競える存在が出てきたとも言える。

浅田真央のファンだった母

 あらためて大会を振り返ってみても強さが際立っていた。

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