羽生結弦のスピンと同時に内村航平も旋回…地元・宮城でのアイスショーに「つなぐ人」羽生が込めた“被災地”への思い 「あれから12年…」

　3月10日、「羽生結弦　notte　stellata」が宮城県のセキスイハイムスーパーアリーナで開幕した。

宙には無数の星空が描き出された

　昨年11月と12月の「プロローグ」、2月の「GIFT」に続くプロスケーターとなって3度目の公演は、ソロで実施した過去2回と異なり、スケーターやゲストを迎えて行われた。

　公演はタイトルにもなっている『notte　stellata』（ノッテ・ステラータ）でスタートする。羽生が滑り出すと、瞬く間に観る人の心を惹きつける。

　宙には無数の星空が描き出された。

　続いてスケーターたちが登場。

豪華なスケーター、そして体操・内村航平が参加

　紹介されたのはジェイソン・ブラウン、シェイリーン・ボーン・トゥロック、宮原知子、鈴木明子、田中刑事、無良崇人、本郷理華、スケーターでありフラフーパーでもあるビオレッタ・アファナシバ。ブラウンは3月22日に開幕する世界選手権のアメリカ代表であり、大会を前にしての参加となった。アイスダンサーとして活躍したシェイリーン・ボーンは羽生の『SEIMEI』など数多くの振り付けで知られる。

　スケーターたちのソロナンバーが続いたあと、この公演ならではの企画が待っていた。

　スペシャルゲストとして参加したのは体操の内村航平。前半のパートの最後に登場し、羽生とのコラボレーションが実現する。

姿を現した内村航平　©Asami Enomoto

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　黒を基調とした衣装で合わせた2人が姿を現す。映画「1492　コロンブス」に使用されたあのヴェンゲリス作曲の『conquest　of　paradise』のもと、羽生は氷上で、内村はゆか運動のマットで交互に演技を披露し、さらに羽生がスピン、内村が円馬で旋回を同時に披露する。まったく異なる分野に身を置きながら呼吸の合った2人の動作に、大きな拍手が沸き起こった。

内村「お互いがお互いのことをリスペクトしている」

　内村は公演のあと、感想を語っている。

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