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野球クロスロードBACK NUMBER
「打たれたら叩かれる」ピンチで登板も“WBC防御率0.00”…秋吉亮が明かす“何を考えて投げていた?”「スタントンと対戦したかった(笑)」
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byGenki Taguchi
posted2023/03/09 17:00
2017年WBCに出場した秋吉亮が明かす舞台裏とは
「あの時は『ここをゼロで抑えれば9回裏の攻撃に勢いをつけられる』って、そのことで頭がいっぱいでしたけど、今思えばすごいバッターと対戦したんだなって。マカッチェンとポージーが6番、7番って……アメリカ、やっぱりすごいですよね」
スタントンと対戦しときたかった(笑)
そのアメリカに、日本は1-2で敗れた。優勝は逃したが、秋吉個人は全7試合中6試合、4回1/3を投げ被安打はわずか2本、防御率0.00。安定と安心をジャパンにもたらした。
WBCで結果を出した秋吉だからこそ、今、思い出話としての冗談が言える。
「実は、ポージーの次がスタントンだったんですよね。あの時はそんな余裕なかったですけど、対戦しときたかったなって(笑)」
ジャンカルロ・スタントン。
マイアミ・マーリンズの主軸として、大会後のシーズンで59ホームランと打ちまくり、今も名門ニューヨーク・ヤンキースで豪打を放つスラッガーに、秋吉は想いを巡らせる。
「だって、あのクラスのバッターとやりたくてもできないじゃないですか!」
しならせた右腕が語りかける。
やっぱりWBCに出られてよかった、と。
〈つづく〉
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