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大谷翔平プライベートジェットは“同級生・鈴木誠也と乗る予定”だった…出発前に語った「(誠也は)残念がっていました」「大事にケアして欲しい」
posted2023/03/02 17:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Nanae Suzuki
いつもと変わらない、淡々とした表情が、大谷翔平らしかった。
サラリと「楽しみ」と言えるのは…
「どのくらい楽しいかは行ってみないと分からないですけど、出たいなと思っている大会。前回出られなかっただけにすごく楽しみにしています」
キャンプ地アリゾナでの「第一次キャンプ」を打ち上げた2月28日、大谷はあらためてWBCへの抱負を口にした。悲壮感が漂うような決意表明をするわけでもなければ、熱量の高い意気込みを語るわけでもない。
普段通りの口調で、サラリと「楽しみ」と言うのも、意識してクールさを装っているわけではなく、おそらく本音だった。裏を返せば、メジャー5年間で積み重ねた実績と経験からも、普段通りにやっていれば、自ずと結果は伴う、との自信を秘めているからにほかならない。猛者揃いのメジャーで揉まれてきた大谷は、心身ともに着実にスケールアップしていた。
打者どうのこうのではなくて…
現時点では、ほぼ理想的なペースで仕上がってきた。オープン戦初先発となった2月28日のアスレチックス戦では、3回途中まで無安打無失点2奪三振。当初は2イニングの予定だったが、球数が少なかったため、打者2人を追加したほどで、計34球で試運転を終えた。
「打者どうのこうのではなくて、全球種まず投げてみるということだったので、基本的にどの球もよかったんじゃないかなと思いますし、そこそこよかったんじゃないかなと思います」
100マイルくらいを投げられたらいいなと…
球数制限のあるWBCで少しでも長いイニングを投げるためには、より早いカウントで勝負し、効果的にアウトを重ねる必要がある。この日は、走者を許しても併殺に仕留めるなど、実戦感覚としても上々の内容だった。