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大谷翔平がWBCに向け「今まで通りの調整」で156キロ&場外弾! 本人は冷静に「まずは今までやってきたベースの数字を超えたい」「WBCは…」
posted2023/02/25 17:17
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Nanae Suzuki
3月上旬の侍ジャパン合流を前に、エンゼルス大谷翔平が、着実に調子を上げてきた。
スケジュール的にもそんなに早めてない
屋外でのフリー打撃では、連日、推定140メートル級の特大弾を連発し、24日にはついに 右中間後方の駐車場に止めていたスタッフ所有のピックアップトラックを直撃するなど、一段とパワーアップした姿を披露した。
投げては、22日に打者を相手に実戦形式の練習に登板し、2回1安打無失点3奪三振と好投。速球は時速97マイル(約156キロ)を計測するなど、オープン戦前の段階としてはメジャー6年間でベストの状態まで仕上がった。
もっとも、大谷自身はWBCに合わせて意図的にハイペースで調整に取り組んできたわけではない。キャンプイン直後の会見では、淡々とした口調で「自然体」を強調した。
「例年と変わってないですね。スケジュール的にもそんなに早めてないですし、今まで通りの感じで十分じゃないかと思います。それがベストかなと思っていますし、今のところ体調も良く来ていますし、このまま続けて調整したいと思います」
今のところは申し分ないという感じかな
その裏には、焦って仕上げずとも、大会が近付けば自然に調子が上がっていくという読みと確かな自信が見え隠れする。過去5年間の経験値と、完全に「二刀流」として立ち位置を確立したこともあり、チェックすべきポイント、時期に応じてやるべきことは体に染みこんだ。しかも、今年は1月下旬までにキャンプ地アリゾナに入り、大谷自身がはっきりと口にするほど、ほぼ万全の状態でキャンプ初日を迎えた。
「今のところは申し分ないという感じかなと思って、去年よりもさらにいいですし、今までの中でも一番いいかなと思います」
WBCについては…
日本中からの期待を背負うとはいえ、大谷1人で戦うわけではない。ダルビッシュ有、鈴木誠也ら同じメジャーリーガーもいるだけに、必要以上に気負う必要もない。世界一を目指すといえども、大谷は冷静な口調で言った。