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「ダルビッシュさんからすべて影響を」マエケンや菅野智之、メジャー監督もリスペクトするワケ「ユウは本物のプロフェッショナル」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byHideki Sugiyama
posted2023/02/24 17:04
侍ジャパン強化合宿でのダルビッシュ有。投手陣に日々、新鮮な刺激を与えているようだ
菅野もルーキーイヤーから2ケタ勝利を挙げると、これまでに奪三振王2回、最多勝3回、最優秀防御率を4度獲得。2017、18年と沢村賞を獲得するなどジャイアンツ史に残るスーパーエースである。そんな彼が「色んな球種に挑戦したり、何よりも探求心が凄いなって思いますね」と畏敬の念を示し、Numberの取材に対して変化球の回転軸、ストレートの回転効率で参考にしている点など「マニアックな話」を嬉しそうにし続けていた。
菅野ほどの一流エースが、これほどまでに語りたくなる。それだけダルビッシュの見せているピッチングが、刺激的だという証拠だろう。
若き侍ジャパン投手陣も「エグいっす!体がデカい!」
<名言3>
エグい、エグい!
(湯浅京己/NumberWeb 2023年2月18日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/856513
◇解説◇
前田、菅野が感謝したように……侍ジャパンの若き投手陣も36歳のダルビッシュに感銘を受けているようだ。
宮崎で行われている強化合宿では、初日から一回り年下の佐々木朗希や宮城大弥とスマートフォンなどを活用しながらピッチングについて意見交換。その後も今永昇太や捕手の甲斐拓也とも積極的にコミュニケーションを取ったかと思えば、投手陣だけでなく野手陣とも食事会などをした様子をSNSで配信し、宇田川優希、戸郷翔征、山川穂高といった面々にも盛り立てたり感謝を伝えるなど、グラウンド内外で話題を振りまいている。
投球理論やリーダーシップはもちろんのこと、選手たちにインパクトを与えているのは、やはり実際の練習のようだ。かつて日本ハム時代のキャッチャーだった鶴岡慎也コーチとダルビッシュがキャッチボールを始めると、遠投を見た湯浅は思わず……。
「エグいっす! 体がデカい! やっぱり1球、1球、ボールが強い。変化球も。いろんな変化球を投げていて、(直接、アドバイスを)聞ければ色々と聞きたいな、と思いました」
翌日の投球練習でブルペンに入ると前述の選手たちに加えて、高橋奎二に高橋宏斗、戸郷に大勢、そして日本のエース山本由伸も凝視していたという。彼らがメジャーでもトップを走るダルビッシュと過ごす日々は、大きな化学反応を起こしそうだ。