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「WBCで“右の柳田”が見られる!」ソフトバンク戦力外→中国代表にファン歓喜…真砂勇介はなぜ愛される? 本塁打通算3本も“国際大会MVP”の実績 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2023/02/09 06:00

「WBCで“右の柳田”が見られる!」ソフトバンク戦力外→中国代表にファン歓喜…真砂勇介はなぜ愛される? 本塁打通算3本も“国際大会MVP”の実績<Number Web> photograph by JIJI PRESS

昨季限りでソフトバンクを退団した右打ち外野手の真砂勇介。今回のWBC中国代表に選出された

 ソフトバンクの場合、ファームの選手でも地元メディアから取材を受ける機会は多い。かつて、インタビューを受けるたびに自身の名前と昔大流行したテレビアニメを掛け合わせ、ひょうきんなポーズと笑顔で「マッサゴー、ゴー、ゴー!」といつも披露していたのがファンの間で評判となり、いつかの取材で「お立ち台に立ったらやります」と宣言していたのを、多くのファンはちゃんと憶えていたからだ。この“不満の声”に対して、真砂は次のように語っていたものだ。

「ある時から、成績も残せていないのに何やってるんやろ、と思って。あれを言わなくなったら、一軍で成績も残せるようになってきた。だからあの日も言わなかったんですけど……。皆さんが憶えているのも驚いたし、期待しててくれたなんて」

ギータにも愛されて…語っていた「大歓声の中でやりたい」

 明るいムードメーカー。だけど、実は生真面目なタイプ。浮かれることなく、地道に努力し続けていたからこそ、ファンも温かい声援を送り続けたのだろう。

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 ソフトバンクには真砂と似たような性格の男がいる。“本家”ギータの柳田だ。だから気が合うのか、17年1月から自主トレを一緒に行うようになっていた。しかも柳田の方から「一緒にやろう」と誘ったのだという。

 そういえばある時、真砂がこんなことを話してくれた。

「期待だけで長くやることはできない。ただ、僕は一軍で出番が増えたのは20年シーズンからで、本当に満員の球場でプレーした機会がまだ少ないんです。大歓声の中でやりたい。そんな日常が戻った時に、ユニフォームを着てグラウンドに立っていられるよう、悔いのないよう日々過ごしたい」

昨年戦力外…WBCの活躍次第でNPB復帰も?

 昨年のシーズン終了後、真砂は戦力外通告を受けた。12球団合同トライアウトを受験。望んでいたNPB球団からのオファーはなかったが、社会人野球の強豪である日立製作所でプレーすることになった。

 都市対抗野球や日本選手権へと新たな目標が出来た矢先のWBC出場だ。真砂は自身のSNSを更新し「ネットニュースにも載ってますがWBC中国代表として選出されました! 色々意見もあると思いますが自分らしく頑張ります(^^)」と可愛らしい顔文字つきで意気込みをつづった。

 中国代表は3月9日の初戦、東京ドームで日本代表と激突する。熱気に満ちた満員の球場で世界中の注目を浴びて真砂はグラウンドに立つ。世界最高峰の舞台で足跡を残せば、あるいはNPB復帰も……? そんな期待も胸に置いて、彼のプレーを見つめたいと思っているファンは少なくないはずだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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