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「このままいけばアジア最高のアタッカー」三笘薫がソン・フンミンを上回るスゴい数字とは? 韓国メディアも大注目の理由
posted2023/02/08 17:01
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph by
Getty Images
韓国でのプレミアリーグの報道といえば、トッテナムで8シーズン目を迎える同国代表エースFWソン・フンミン一色だったが、ここ最近はどうやら様子が変わってきたようだ。
ブライトンで活躍を続ける日本代表MF三笘薫の存在である。
いや、どちらかといえば、韓国メディアが三笘の活躍ぶりを大々的に報じている記事のほうが多い印象で、そこで必ずソンが比較対象として挙げられている。
三笘はプレミアリーグ第22節のブライトン対ボーンマスで、先発出場し、ヘディングで決勝ゴールを決めてチームを勝利に導いた。直近リーグ7試合で5ゴールという結果に、韓国のメディアも放っておけないといったところだろう。
「ソンに挑戦状」「日本産・赤兎馬」
「“日本産・赤兎馬”三笘、EPL5ゴール目でソン・フンミンに挑戦状」(聯合ニュース)
「日本の新鋭・三笘、ソン・フンミンを連想させる活躍……どこまで行けるか」(NEWSIS)
「三笘、現アジア最高のウィングフォワード……ソン・フンミン奪還なるか」(STNスポーツ)
今季のソンはここまで4ゴールと調子が上がらない。一方で、三笘はスピードに乗った鋭いドリブル突破だけでなく、レスター・シティ戦(1月21日)では左サイドからカットインしてファーサイドに決めたゴールなど決定的な見せ場も多く、プレミアリーグの話題を“日本代表の三笘に奪われた”ことに韓国メディアはヤキモキしているようにも映る。
『聯合ニュース』は三笘の活躍について、韓国内の反応をこう伝えている。
「ソン・フンミンを(自分たちの)“宝”と思う韓国ファンも三笘に“赤兎馬”という愛称をつけて、彼の活躍する姿に高い関心を見せている。今季、ソン・フンミンと三笘の得点争いは最大の関心事になるだろう。
ただ、通算得点記録では、三笘はソン・フンミンに及ばない。ソン・フンミンは10年超えて欧州の舞台で戦い、ドイツとイングランドで公式戦200ゴール近くを決めている。プレミアリーグでは97ゴールを決め、100ゴールの金字塔まで残り3ゴールとなった。しかし今季のペースだけ見れば、三笘のほうが上なのは事実だ。このままいけば、今季のプレミアリーグのアジア最高のアタッカーとして記憶されることだろう」
これまでのプレミアリーグでの実績でみれば、三笘はソンに遠く及ばないのは事実。ただ、屈強なプレミアリーグのDFたちを、緩急をつけたステップとスピードに乗ったドリブルでいとも簡単に抜き去り、さらにゴールを期待させてくれるのだからサポーターも興奮せずにはいられないだろう。ソンに代わる“新たなアジアのスター選手の登場”と沸いて当然だ。