新刊ドラフト会議BACK NUMBER
『仙台育英 日本一からの招待』「敗者復活戦」を勝ち抜くために。全国制覇を遂げた監督の極意。
posted2023/02/09 09:00
text by
かみじょうたけしTakeshi Kamijo
photograph by
Sports Graphic Number
2022年夏の甲子園、仙台育英学園が決勝戦で下関国際を下し、東北勢として初となる全国制覇を成し遂げた。優勝監督インタビューで飛び出した「青春って、すごく密なので」というキラーワードは、高校野球界を飛び出し社会現象となった。しかしバックネット裏から生で聴いていた僕に突き刺さった部分は少し違った。「全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います――」
インタビュー中、何度となくでてきた“高校生”という言葉。須江航監督は一度たりとも「高校球児」とは言わなかった。高校野球に粉骨砕身の思いで取り組みながらも、「悔しいのは自分達だけじゃない」との思いで常日頃すごしていたからこそ、あの場で自然とこの言葉が出たのだと思う。そんな監督が率いる野球部が全国の頂点に立ったことが、いち高校野球ファンとして心の底から嬉しかった。