青学大“最強世代”は5区＆6区＆アンカーが引退…箱根駅伝「強豪校の4年生」が歩む進路とは？「駒澤大の1区は就職内定も急成長で…」

駒澤大の1区2位、成長見せる円は競技引退？

　箱根駅伝を制し、大学駅伝3冠を達成した駒澤大学のエース田澤廉はトヨタ自動車、主将で9区3位と快走した山野力は九電工に入社予定だ。

本調子ではなかったものの、区間3位で襷をつないだ2区・田澤　©Yuki Suenaga

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　 トヨタ自動車は今年のニューイヤー駅伝は3位に終わったが、44年連続で出場している強豪チーム。個に優れた選手が多く、東京五輪マラソン男子代表の服部勇馬（東洋大卒）、オレゴン世界陸上マラソン代表でパリ五輪を狙う駒大OBの西山雄介がいる。他にも秋のMGCでパリ五輪を狙う丸山竜也（専大卒）、太田智樹（早大卒）ら個性派が揃う。田澤はトヨタ自動車に籍を置きながら練習は駒大で大八木弘明前監督とともに継続していく予定だ。当面は1万mで世界と勝負していくことになるが、いずれマラソンへシフトする予定。その中でチームに世界を知る服部や西山、尊敬するOBの中村匠吾が駒大で練習を行うという環境面も田澤にとってプラスでしかない。

9区・山野力。主将を務め、駒大としては初の大学駅伝3冠に輝いた　©Nanae Suzuki

　山野が入社する九電工も実力派揃いのチームだ。駒大OB組ではベテランの窪田忍、前回MGC4位で今回パリ五輪を目指す大塚祥平、さらに伊東颯汰がおり、心強いだろう。活動拠点が福岡と、山口県出身の山野にとってはホームのようなものだ。昨年2月の全日本実業団ハーフで日本人学生記録の60分40秒を出すなど、ロードに強さを見せるだけに田澤よりも一足先にマラソンという舞台でその健脚を見せてくれるに違いない。

田澤と一緒に往路のゴールを待つ1区・円（右）　©Nanae Suzuki

　1区2位の円(つぶら)健介は、夏の時点で就職が内定しており、競技引退の方向だが、駅伝シーズンでの成長でどう判断するか。かつて吉田祐也が青学大4年時、ブルボンに内定していたものの別府大分マラソンで日本人トップの3位入賞を果たし、内定を辞退してGMOインターネットグループに入社した。円の能力からすると、今後そういうことが起こり得る可能性はあるが、果たして……。

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