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戦力外のち「ヤクルトレディさんと営業」、野球事業を起業…37歳スワローズ元ドラ1のビジネス・指導哲学「怒鳴ったりする方法論ではなく」 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2023/01/07 11:03

戦力外のち「ヤクルトレディさんと営業」、野球事業を起業…37歳スワローズ元ドラ1のビジネス・指導哲学「怒鳴ったりする方法論ではなく」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

加藤幹典は野球などスポーツの関連事業でセカンドキャリアを過ごしている

 来季から東京インディペンデンツの硬式部は、中学硬式野球のポニーリーグに所属する。加藤の指導者としての役割は重要になるのではないか。また今後は、元楽天・自由獲得枠の一場靖弘と組んで事業をすることも考えている。

「一場さんにも期待しています」

「3学年先輩の一場さんはヤクルトでチームメイトになりました。僕が紹介して東京インディペンデンツで教えてもらっていますが、体も十分動きますし、理論もしっかりしています。事業を展開するうえで、一場さんに期待しています」

 2021年、加藤は社会人野球に選手登録をして公式戦にも登板した。不完全燃焼で終わった現役時代のリベンジを果たすように、積極的に動き始めている。ビジネスの世界でも同様だ。

「将来的に、日本の教育システムは変わっていくと思います。今までの仕組みではなく子供たちに一律で同じ教育をする義務教育はなくなるかもしれません。もし選択制の授業になったとき、その1つが『野球』になる可能性はあると思います。その授業に、僕たちの事業から優れた講師を擁して参入できればと考えています。また、部活のアウトソーシングも含めて考えていきたいですね」

 <#1「一場靖弘編」からつづく>

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〈あのドラフト目玉は今〉「今みたいにSNSがあったら、誹謗中傷の嵐では」一場靖弘40歳が語る“一場事件”の痛み「球場でヤジられると…」

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