ダークホースとしてW杯を盛り上げたモロッコ代表には、この日オサスナで出場したアブデなど――リーガでプレーする選手も多い。彼らを筆頭に、大会の好調をそのままリーガにつなげる者、W杯での悔しさを自身の成長につなげる者、時差ボケのように、リーガとW杯のテンションをうまく整えられない者もでてくるかもしれない。

　2カ月弱にわたったリーガの中断がどのように影響するかはまだ誰にも分からない。シーズン中のＷ杯による中断は初めてと、イレギュラーなことだったからだ。選手たちにとってはまだまだタフなシーズンが続いていく。

久保のプレーする街でぜひ食してほしいグルメが

　撮影後記を徒然と。

　日本とはやや違い、年末年始よりもクリスマス休暇が重要視されるヨーロッパ。とはいえ通常31日と1日はスペインでも祝日となる。

　大晦日に訪れたサンセバスチャンは、前述の通り晴天で穏やかな気候だった。

　心配だったのは、年末での飲食店の営業状況だったが、ほぼ通常通りになっていて、美食の街で食に困ることにはならず助かった。むしろ最終日にサッカーが重なったからか、スタジアム近くのレストランは足を踏み入れるのを躊躇うほどの盛況ぶり。

　その中で紹介するのは、コロナ以前サンセバスチャンで2位に輝いたことがあるトルティージャ＝スペイン風オムレツ。

　トルティージャとしてはやや薄いフォルムながらも、中はとろとろの半熟。溶けたタマネギが甘みを感じさせ、辛口の微発泡バスク産ワイン、チャコリとの相性には旅する価値あり。

　究極の味か、至高の味か――当地を訪れた際には、ぜひ一度お試しあれ。

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