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「ミトマはすごく良い選手」vs冨安健洋で三笘薫ゴール、久保建英もキレキレ…各国名手が絶賛、日本代表“W杯後の出世争い”は続く
posted2023/01/01 17:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Alexander Hassenstein/Getty Images
<名言1>
彼(久保建英)ほどの才能を持つ選手はなかなかいないので、日本では大きく期待されているはずです。
(パブロ・アイマール/NumberWeb 2021年12月22日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/851202
◇解説◇
久保建英がカタールW杯後再スタートとなる一戦で、その才能を発揮した。
2022年12月31日(以下すべて現地時間)のラ・リーガ第15節オサスナ戦に右サイドハーフで先発すると、積極的なプレーでチャンスメイク、シュートに持ち込んだ。さらにブライス・メンデスの先制ゴールを演出する突破を見せるなど2-0の勝利に貢献。スペイン紙「マルカ」の採点では3点満点で「2点」の高評価を得た。
タケは間違いなくどんなクラブでもプレーできるはず
ソシエダで主力として完全に定着した久保に対しては、これまでも各国の名手や識者が注目している。その1人がアイマールだ。
アイマールは170cmと小柄ながら抜群のテクニックと創造性、的確な判断力で相手守備陣を幻惑した。そんな彼は現在、アルゼンチン代表のコーチを務めている。カタールW杯で母国を優勝に導いたテクニシャンは、リーガをチェックする中で「タケ・クボ」の名前とプレースタイルを把握したという。
「ヨーロッパのトップレベルでも活躍できる可能性を秘めた選手ですね。彼ほどの才能を持つ選手はなかなかいないので、日本では大きく期待されているはずです。毎試合というわけではないけれど、マジョルカや五輪代表などの試合で何度も(見た)。正確な技術を持ち、知的に素早い判断を下せる選手ですね。(中略)その特別な潜在能力を完全に開花できれば、彼は間違いなくどんなクラブでもプレーできるはずです」
現役時代のアイマールは久保と同じようなストロングポイントを生かし、所属するバレンシアをリーガ王者へと導いた。その頃から20年が経ち、ラ・リーガではレアル・マドリーとバルセロナ、アトレティコ・マドリーの優勝争いに割って入るのは難しくなっているが、そのクラブ間序列を覆すような奮闘をソシエダが見せられるか。
不完全燃焼に終わったW杯を経て、久保は一層フットボーラーの実力を磨き上げるはずである。