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巨人の獲得は「ムードメーカーとして、と思ったんすけど…」松田宣浩が原監督との電話で言われた“意外な言葉”…「浮くくらい頑張ります」 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2022/12/26 11:03

巨人の獲得は「ムードメーカーとして、と思ったんすけど…」松田宣浩が原監督との電話で言われた“意外な言葉”…「浮くくらい頑張ります」<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

来シーズンから巨人入りが決まった松田宣浩にインタビュー(後編)

 表情には自信の色が確認できる。説明不要ということはつまり、セ・リーグが開幕する3月31日に答えがわかるのかもしれない。

 松田がまた、不敵に笑う。

「そうそう! その準備のひとつです」

「浮くくらい頑張ります」

 2月1日から始まる春季キャンプ。戦いのための準備はまだ進められる。鍛錬の場所は同じ宮崎県でも、それまで過ごしたアイビースタジアムではなく、ひなたサンマリンスタジアム宮崎に変わる。選手や首脳陣、スタッフの顔触れも一新されれば、練習メニューだって初めてのことが多いはずだ。

 緊張感はある。ただし、松田にとってそれは武者震いだ。ユニフォームが変わっても積極的に前に出る――それが、ソフトバンクの17年間で培ってきた、松田宣浩というプロ野球選手の生き様である。

「新1年生の気持ちで飛び込んでいく。でも、自分はホークスのキャンプで、アップのランニングでは先頭を走ってばっかだったんで、多分、ジャイアンツでもそうなると思う。浮くか浮かんかわからないですけど、浮くくらい頑張りますよ。『浮くくらい頑張る=試合に出たいから』です!」

 松田の言葉には、戦力外になったことを忘れさせてくれるほどの覇気がある。

「まだできるんだって姿を見せたい」という新天地への意気込みを、インタビュー中に何度も打ち出していた。くどさは全くない。それどころか、松田が発するたびに鮮度が増すようにすら思えてしまう。

 生命の息吹。活力が、とめどなく湧出する。

「めっちゃ打ったやん! ってなったらエグイっすよね。だから、とにかく突き進む!」

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