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“4軍の右腕”はなぜドラフト1位になれた? 楽天・荘司康誠のマンガみたいな覚醒の舞台裏「ゼロイチは苦手だけど、吸収力が抜群」
text by
高木遊Yu Takagi
photograph byKYODO
posted2022/12/21 17:32
ドラフト1位で楽天に入団する荘司康誠(立教大)。188cmから繰り出す伸びのあるストレートが魅力の期待の右腕だ
今後の伸びしろについて、北川氏は太鼓判を押す。
「ストイックで真面目ですし、自分の将来像を描くのが上手ですね。求めている基準に今の時点で達しているかどうか、自らを厳しい目で見ることができます。また今年、平均球速が147キロから148キロくらいまで上がってきていますが、体はまだ全然できていません。160キロを目指せる投手だと思っています」
ドラフト指名後の会見、喜びを噛み締めつつも荘司の言葉からは「これがスタート地点だ」という思いが端々に感じられた。
「エリートというような野球人生ではなかった。それでも、しっかり自分を信じてやってきたのが今に結びついています。そういった意味でも常に地に足つけて一歩一歩ステップを踏んで成長していけたらなと思っています」
諦めない不屈の精神力と抜群の吸収力。どんな時も歩みを止めず、これらの武器を身につけた大型右腕の未来には大きな可能性が広がっている。
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