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”出世レース”朝日杯の本命馬は”奇跡の参戦”ドルチェモアか? 勝ちっぷりが強烈なコーパスクリスティも「強いだけに怖い」
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2022/12/17 17:00
10月のサウジアラビアRCでは2番手から鮮やかに差し切り2戦2勝で朝日杯に臨むドルチェモア
勝ちっぷり強烈なもう1頭「厩舎が怖い」
もう1頭、2戦2勝の馬がいる。コーパスクリスティ(牡、父エピファネイア、栗東・中内田充正厩舎)だ。こちらも2戦とも芝1400mだったのだが、前走の秋明菊賞の勝ちっぷりが強烈だった。中内田厩舎は、朝日杯を前出のダノンプレミアムとグレナディアガーズ、阪神ジュベナイルをダノンファンタジーと先週のリバティアイランドで制しているように、2歳GIに強いだけに怖い。
ほかでは、前走のデイリー杯2歳ステークスを逃げ切ったオールパルフェ(牡、父リアルスティール、美浦・和田雄二厩舎)、そのレースで豪快に追い込んで2着に来たダノンタッチダウン(牡、父ロードカナロア、栗東・安田隆行厩舎)、1戦1勝だが新馬戦でスケールの大きさを感じさせる差し切り勝ちをおさめたレイベリング(牡、父フランケル、美浦・鹿戸雄一厩舎)も圏内だ。
◎ドルチェモア
○コーパスクリスティ
▲レイベリング
ドルチェモアを全GI予想で本命にしていたのは、はっきり言ってマグレなのだが、奇跡的なマグレであることは事実なので、初志貫徹でいきたい。
そのドルチェモアが1枠2番、コーパスクリスティが8枠16番、レイベリングが7枠14番を引いた。
阪神ジュベナイルと違い、2014年から阪神で行われるようになった朝日杯では、枠の内外による有利不利はほとんどない。14年以降の8年で、1枠の馬がダノンプラチナ、ダノンプレミアム、グレナディアガーズと3勝、8枠の馬がリオンディーズ、サトノアレスと2勝している。
勢いのある馬が多いだけに、ハイレベルな頂上決戦になりそうだ。