米ベテラン記者「来季の新人賞候補に絡んでくる」“黄金世代“勝みなみ（24歳）が米ツアーの出場資格を獲得…緊張ゼロの強心臓と修正力

　来季の米女子ツアーの出場権を懸けた最終予選会が、12月第1週から2週にかけて米アラバマ州で行われた。昨年は渋野日向子と古江彩佳がこの予選会を突破して主戦場をアメリカに移したが、今年も勝みなみ（24歳）、西村優菜（22歳）といった日本ツアーで飛躍を遂げた選手たちが挑戦した。

　しかし、この勝と西村は明暗が分かれる結果に終わった。

　今季、国内ツアーで2勝を挙げた勝は、メルセデス・ランキングでも4位にランクイン。シーズンの好調そのまま24アンダーの5位に入り、2022年米女子ツアーメンバーの資格と出場権を獲得した。

「（緊張は？）全然。いつも通りやっていました。（同組の）他の2人のプレーや表情を見て、緊張しているんだなと感じました」

　試合後もけろりとした表情が印象的だった。

「淡々とプレーできるなんてすごい」

　予選会の模様を放送したWOWOWで中継レポーターを務めた片平光紀（初代アマチュア世界ランキング1位）も戦いぶりに舌を巻く。

「来季の命運が懸かる独特の緊張感ある試合にもかかわらず、淡々とプレーできるなんてすごいです」

キャディを務めた母・久美さん（左）と歩く勝みなみ　©︎Epson Tour

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　8日間144ホールという長い戦いでも堂々たる姿を披露したあたり、さすが“黄金世代“というべきか。勝は渋野や畑岡奈紗、原英莉花らと同じ1998年度生まれ。2014年に15歳293日という史上最年少記録でアマチュア優勝を達成し、17年にプロデビュー。ここまで国内ツアー通算7勝を挙げている。

「ボギーを叩こうが、ディボット跡（他の選手が打った際に削られた芝の部分）にボールが入るなどアンラッキーな状況があったとしても、動揺する気配が全くありませんでした。終始、落ち着いた様子から自信をもってこの大会に臨んだということが窺い知れました」（片平）

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