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「W杯では自分は“持ってなかった”」全4試合先発で無得点、鎌田大地26歳が敗戦後に明かした“重圧”「みんながしっかりしてたのに…」
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byKoki Nagahama/JMPA
posted2022/12/07 17:01
全4試合に出場し、無得点で大会を終えた鎌田。ブンデスリーガで活躍を見せる26歳は、今大会をどう振り返るのか
「期待」からくる影響は「もちろんあります」
「(期待による)影響があるかないかと言われたらもちろん日本を背負ってますからあります。ただ、そういう職業だし、またそういう(期待を背負う)覚悟がない選手は間違いなくこの日本代表にいないと思うし、そんな選手はピッチに立つ資格もないと思うので、プレッシャーはありますけど普通のことかなって思います」
プレーに目をやれば、走行距離や回数などのスタッツ的に上位に来ることも多かった。だが、本人としてはその事実に特段驚くべきことではないという。
「その走行距離が多いとかプレスに行ってる回数が上位というのは正直いつも通りだし、でも自分自身には点をとってほしかったと思うし、自分自身チャンピオンズでもブンデスでも点をとれて自分は”もってる”っていう感覚もあったけど、W杯では自分は”もってなかった”という感じです」
結果を出せなかったことを“もってなかった”という言葉でなんとか表現していた。
これが日本のために戦うということなのか
ただ、ノーゴールの理由は自身の不調だけでなく、自分自身のプレーを捨てチームプレーに徹したことも要因だ。とはいえ、そのこと自体をストレスに感じているわけではない。
「みんなやっぱりここまでくる選手だし、自分に対するプライドもあるし、自分が1番だと思っているだろうし。そういう選手たちが集まるなかで、高校サッカー以来の“チームとして、自分を犠牲にしてチームのためにやる”っていう感覚が久々にあって。これが日本のために戦うことなのかっていう、そういう感情はわきました」
それは楽しい感覚だったのか?それともどのような感覚だったのか?