サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
あの“三笘薫の1ミリ”、英国ではテレビ局に批判「陰謀論」「恥だ」…英国メディア「モリヤスを過小評価していた」「朝食はスシにするよ」日本代表を絶賛
posted2022/12/04 17:11
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
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「アンビリーバボー!」
「ジャパン、エクセレント!(素晴らしい) このドラマは本当に信じられない」
試合終了のホイッスルが鳴ると、英テレビ局ITVで解説を務めた元スコットランド代表FWアリ・マッコイストが絶叫した。
W杯カタール大会、グループステージE組第3節の日本対スペイン戦。日本代表はスペインに先制されながらも、後半に2ゴールを奪って逆転勝利した。
試合では、森保一監督が堂安律と三笘薫を投入した後半から、解説のマッコイストもヒートアップしていった。堂安が同点弾を決めると「実にお見事。なんて力強いシュートだ。選手交代から、試合の流れを変えたのはドイツ戦と一緒だ」と褒めた。さらに、三笘の執念の折り返しから田中碧が逆転ゴールを決めると、「アンビリーバボー!」と絶叫。「ドイツ戦とまったく同じ展開だ。日本は、前半とまったく違うチームに生まれ変わった。なんという逆転劇だ。日本は決して諦めない」と雄叫びを上げたのである。
「サラリーマンのようだ」「モリヤスを過小評価していた」
試合翌日も、日本代表への賛辞は続いた。英紙デーリー・ミラーのダレン・ルイス記者は、翌朝のテレビ番組で森保監督の采配が素晴らしい勝利を生んだと語った。
「正直言って、W杯の開幕前は誰も日本代表に期待していなかったと思う。ドイツ戦で日本が勝利した後も、おそらくこんな風に思われていたはずだ。『あぁ、ドイツは運がなかったね』とね。でも、強豪を相手に2勝した今、その考えは大きな間違いだったと言わざるを得ない。首位突破を決めたスペイン戦は、日本サッカー界にとっても特別な瞬間であり、特別な勝利となった。
スペイン戦で、日本はドイツ戦と同じように先制された。だが、後半開始時に2選手を投入し、その采配が見事に的中した。ひとりは、先制点を決めた堂安。もうひとりは、田中碧のゴールを導いた三笘だ。森保監督が送り込んだこの2選手が勝利の立役者となった。素晴らしい勝利だよ」
英紙デーリー・メールも、森保監督を称えた。ただし、ジョーク好きの英国人らしくユーモアを交えて、である。