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言葉、報道、番狂わせ。「驚き」と「想定内」のW杯。

posted2022/12/04 07:00

 
言葉、報道、番狂わせ。「驚き」と「想定内」のW杯。<Number Web> photograph by Getty Images

後ろからのロングボールを超絶トラップ、信じられない角度でニアサイド上に蹴り込んだ驚きのシュート

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藤島大

藤島大Dai Fujishima

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Getty Images

 カタールでのサッカーのワールドカップ(W杯)。最初の驚きは「クウキカン」だ。大会2日目の米国-ウェールズ戦のキックオフ前、NHKの実況者が言った。

 解説の播戸竜二は前日のウェールズの練習を取材していた。そこで酒井博司アナウンサーが聞く。

「空気感、どうでしたか」

 えーっ、空気感、アナウンス室では解禁なのか。辞書にない若者言葉と思い込んでいた。広辞苑を確かめる。なかった。

「空気瓦斯」の次は「空気機械」へ飛ぶ。もっとも愛用の「第二版補訂版」は1976年12月の発行だ。いまインターネットで検索したら写真の用語にあるらしい。プリントされても、ふくらみ、匂い立つ。そんな意味か。

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