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大谷翔平の長期残留へ…エンゼルスGMの大演説「もう一度言う。彼が大好きだ」 来シーズンを左右する“積極補強”はオオタニのため?
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byNanae Suzuki
posted2022/12/02 11:01
今季も投打で躍動した大谷翔平。来シーズンはどんな活躍を見せるのか?
田中将大も太鼓判
ウルシェラは走攻守において安定感があり、内野ならばどこでも守れる器用さを持つ。主に守る三塁の守備力は抜群で前後左右に広いレンジを持つ。ヤンキース時代に2シーズンに渡り同僚だった現楽天の田中将大は当時ウルシェラの守備力を高く評価していた。
「球際の強さというものを僕は感じます。スローイングも安定していると思うし、数々のビッグプレーでチームは助けられてきて、僕ももちろん、チームが助けられているなと思います」
加えて打撃にはムラがない。今季もツインズで144試合に出場し、打率.285、13本塁打、64打点。中軸を多く任されてきた右打者は三振率が.174と低い。今季両リーグ最多の1539三振を喫したエンゼルスにとってウルシェラの加入は打線の繋がりに期待が持てる。
また、ケガ人が出るなどの有事に備えることがベースボールオペレーションの重要な任務であることを考えれば、質の高いユーティリティー・ウルシェラ獲得はミナシアンGM就任以来、最も評価できる仕事と言える。同GMも素直に喜びを表した。
「本当にいい選手でなんでもできる。本職は三塁手だが、一塁、二塁、遊撃もできる。我々の内野陣にこれだけの能力を持つ選手が加わることは正しい補強と言える。また、我々はチーム三振数がリーグで一番多かった。だからバットに当てることのできる選手を探してきた。彼はそれができる。多彩な能力でチームに貢献してくれるはずだ」
外野手のレンフローは13年のドラフト1巡目(全体13位)でパドレスから指名を受けた右の大砲だ。メジャー通算7年で157本塁打、今季は29本塁打で三振率も.231と低い。守備も堅実で強肩。グレードアップにGMも自信をのぞかせた。
「攻撃面で貢献できるだけでなく守備のレベルも高い。肩が強く総合的に優れている。我々のチームにとてもフィットしていると感じる。(今季より)とてもいいチームになっていると思う」