「藤井聡太王将vs羽生善治九段の初タイトル戦かも？」「広瀬章人八段が藤井竜王のおやつを…」観る将マンガ家が描く“秋のエモい対局”

　野球にラグビー、サッカーW杯メンバー発表、Jリーグが大詰め（マリノス好きなので優勝争い、心臓が飛び出そうです……）などなど、まさにスポーツの秋たけなわです。その中で将棋界も色々な出来事がありました。できる限り目にしてきた中で、目についたシーンをイラストでお届けします！

1）竜王戦・王座戦では熱戦の連続

※クリック、スワイプすると「イラストで振り返る将棋界・各月のハイライト」などがご覧になれます　©Junsei Chida

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　2022年に行われるタイトル戦が佳境に入っています。まずは永瀬拓矢王座と豊島将之九段がぶつかり合った第70期王座戦五番勝負です。10月4日に行われた第4局は将棋ファンにとってお馴染みの神奈川県秦野市「元湯陣屋」で開催されました。

　2人の対局と言えば第5期叡王戦での千日手の連続＋“九番勝負”の長丁場になったり、今回は「えっ？　数時間でもう終盤のせめぎ合い？？」という超光速展開になるなど、大激闘の印象が強いカードです（今回も第2局できっちりと？千日手局になりましたしね・笑）。その中で第4局は今シリーズ過去の対局と同じく角換わりの戦型でスピーディーに進むと、最後は永瀬王座が粘る豊島九段を振り切ってタイトル防衛。王座戦4連覇を果たしました。「軍曹」ファンの妻氏も「お強い～」と満足顔です。

　これで永瀬王座は「連続5期か通算10期」で得られる永世称号の「名誉王座」にも“王手”をかけました。名誉王座を獲得したのは中原誠十六世名人と羽生善治九段だけということで……永瀬王座が偉大な2人に続くのか、もう来期が楽しみです。

　そして将棋八大タイトルの中でも最高峰に当たる、第35期竜王戦七番勝負も熱戦の連続です。藤井聡太竜王に広瀬章人八段が挑む構図となっている今期は第3局を終えて藤井竜王から見て2勝1敗となっています。

＜竜王戦対局日程＞
第1局（10月7、8日＠セルリアンタワー能楽堂／東京）広瀬八段の勝利
第2局（10月21、22日＠総本山仁和寺／京都）藤井竜王の勝利
第3局（10月28、29日＠割烹旅館たちばな／静岡）藤井竜王の勝利
第4局（11月8、9日＠福知山城天守閣／京都）
第5局（11月25、26日＠宮地嶽神社貴賓室／福岡）
第6局（12月2、3日＠指宿白水館／鹿児島）
第7局（12月14、15日＠常磐ホテル／山梨）

　世間的には“やはり藤井竜王がリードしてるんだな”という感じかもしれませんが、対局に長時間釘付けの観る将、そして詳しい将棋ファンの皆さんは「広瀬八段もさすがにお強い……」という印象ではないでしょうか。

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