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ノムさん「イチロー封じ?終わったから言っていいでしょう」、山田久志「辞表を覚悟して…」ヤクvsオリ日本シリーズは今も昔もアツい

posted2022/10/27 17:02

 
ノムさん「イチロー封じ?終わったから言っていいでしょう」、山田久志「辞表を覚悟して…」ヤクvsオリ日本シリーズは今も昔もアツい<Number Web> photograph by JIJI PRESS

1995年日本シリーズを前にした仰木彬監督と野村克也監督

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 雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」や写真を紹介します。今回はヤクルトvsオリックスにまつわる4つの言葉です。

<名言1>
シリーズのような短期決戦は、パターン化された継投が凶と出るか、吉と出るか、実に微妙になるんだ。
(山田久志/Number379号 1995年11月9日発売)

◇解説◇
 1995年秋、日本シリーズの舞台で相まみえたのはヤクルトとオリックス(当時はブルーウェーブ)だった。オリックスにとって悔しい結果となったものの、1勝4敗ほどは力量差を感じられない熱戦だったと評されている。

第1戦:ヤクルト5-2オリックス
第2戦:ヤクルト3-2オリックス(延長11回)
第3戦:ヤクルト7-4オリックス(延長10回サヨナラ)
第4戦:ヤクルト1-2オリックス(延長12回)
第5戦:ヤクルト3-1オリックス

 5戦中3試合が延長戦、さらにすべて3点差以内であることを踏まえれば、21、22年の系譜に繋がる「名勝負必至のカード」と表現しても過言ではない。

 こういった接戦になった際、首脳陣が試されるのは継投のタイミング。この頃からセットアッパー、クローザーの概念が完全に定着した中で――その難しさを語ったのは阪急黄金時代のOBで、仰木彬監督のもとで投手コーチを務めていた山田だった。

 当時のオリックス投手陣はクローザーの平井正史、そこにつなぐ右の鈴木平やサウスポー野村貴仁、清原雄一という“勝ちパターン”が固まっていた。しかしヤクルト打線は第1戦から3戦連続でオリックスのリリーフから得点を奪って勝ち星を積み重ねた。

 追い込まれたオリックスは第4戦、勝負の継投に出た。2試合で3被弾した平井に代えて、ベンチ入りさせた小林宏をリリーフで起用したのだ。シーズンでは先発を中心に起用された小林宏は11回に1死一、二塁の大ピンチを迎え、相手主砲オマリーを迎えた。

 ここで山田は捕手を務めていた中嶋聡に“強気で攻めていけ”と伝えると、小林は渾身のボールを14球投じて、三振にねじ伏せた。「小林vsオマリーの14球」と語り草になった対決だが、山田はのちにこう明かしている。

「辞表を覚悟して、勝負をさせたよ」

中嶋監督が現役時代に話した“興味深いダル評”

<名言2>
伸びてくるヤツというのは、プロセスがしっかりしている。
(中嶋聡/Number804号 2012年5月24日発売)

◇解説◇
 2022年のオリックスはレギュラーシーズン最終戦での逆転連覇を果たし、日本シリーズに挑んでいる。

【次ページ】 イチロー対策のミーティングで1日が潰れた

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