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「試合中に食べる・食べない」渋野日向子(23歳)と笹生優花(21歳)メジャーを制した2人の仲良しぶりと意外な“違い”とは?
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2022/10/18 11:04
米ツアーでは初めて同組でプレーした渋野日向子(左)と笹生優花。ラウンド中も笑顔が絶えなかった
子どもの時から“世界”を見据えてきた笹生とは対照的に、渋野が米ツアーを意識したのはここ2、3年のこと。2019年に全英女子オープンを優勝した時(当時20歳)も、米ツアーのシード権を手にしたが行使しなかった。海外に招待された試合で経験を積み、今季からアメリカを拠点に奮闘している。
ここ6連戦で予選通過は2試合のみだが、片平は渋野の成長をこう説明する。
「渋野選手は全英女子を制したことで、過剰に注目や期待されている部分があります。ですが、(米女子ツアーでは)ルーキーですから。毎週、気候も時差も芝も違うし、コースも初めて。たとえ予選落ちしても、すぐ次のコースに移動し、コースを覚えないといけない。ルーキーは気が抜けないんですよ。
9月中旬のポートランドクラシックでは、優勝争いに加わりながらも最終日に2つダボを叩いて脱落。本人もすっごい悔しかったのか、最終ラウンドが終わってから、パットなど練習してたんですよ。がっくりしながら、次の会場へ移動するのが普通で、なかなか(ラウンド後に)練習する選手っていないんです。本当にストイックにやっててスゴいなと」
「今年の初めより、前に進めているかな」
LPGAメディヒール選手権を8位タイ(10アンダー)で終えた後、渋野はこう自己評価する。
「オレゴン(ポートランドクラシック)の時は3日間終えて上位におったけど『なんでこの順位にいるんだろう?』っていうぐらいの感じで。今回は、自分の中でもショットが良かった1日があったり、1.5m以内のパターもほぼほぼ入ってくれて、内容的にはオレゴンの時より良かった」
いつも自己評価厳しめの渋野が、 「(オレゴンの時より)めちゃくちゃ耐えたと思います。アプローチ、自分でも、おお!というぐらい、難しいところからよく頑張ったし」「今年の初めより、前に進めているかな」と、自身の成長を口にしていたことも印象に残った。