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復帰3戦目の“ホールインワン”に渋野も拍手! プロ20年目・上原彩子(38歳)の再スタート「できる限りアメリカでゴルフを続けたい」
posted2022/09/29 17:01
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
9月中旬に行われた米女子ツアー「ポートランドクラシック」で健在ぶりをアピールしたのが、節目のプロ20年目を迎えた上原彩子(38歳)だ。
初日を「65」で回り、約6年ぶりとなる単独首位で幸先よくスタートすると、3日目には2番パー3でホールインワンを達成した。4日間を終えて通算4アンダーの44位まで順位を落としたものの、“復帰3戦目”では上出来だろう。
呼吸するだけでも痛い「肺に水が溜まっていて…」
上原は体調不良のため、昨年7月から1年2カ月ほど戦列から離れていた。原因不明の湿疹が昨年4月ごろから出るようになり、症状が悪化し続けたため、日本に帰国。症状が落ち着くまで大事をとって休んでいた。
湿疹は徐々に治ってきたものの、今度は呼吸するたびに背中に痛みが走った。
「疲労骨折でもしたのかなと。そこで病院で色々診てもらったら、両方の肺に水が溜まっていることが分かって……」
上原は今年の12月22日で39歳を迎える。年齢的にいつまでも第一線で活躍できるとは限らない。それは何より自分がわかっている。
「私はこれから何をしたいのか」
療養期間は自然と自分と向き合う時間となった。そこで改めて気づいたのは「できる限り米ツアーでゴルフを続けたい」という率直な思いだった。
そのためにはもう一段階、成長したい。
そこで昨年末、同い年の飯島茜に指導を頼んだ。