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C・ロナウド37歳、母国で聞いた“ポルトガル代表に必要か?”「今も偉大な選手」「W杯では必ず彼の力が必要」「ただ、戦術はちょっと時代遅れ」 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byGetty Images

posted2022/10/08 17:01

C・ロナウド37歳、母国で聞いた“ポルトガル代表に必要か?”「今も偉大な選手」「W杯では必ず彼の力が必要」「ただ、戦術はちょっと時代遅れ」<Number Web> photograph by Getty Images

所属するマンチェスター・ユナイテッドでは不振が続くC・ロナウド37歳。母国・ポルトガルではどのように捉えられているのか

「ただし、(ポルトガル代表の)フェルナンド・サントシュ監督はもっと攻撃的なフットボールを展開すべきだと思う。彼はEURO2016でポルトガルを主要大会初の優勝に導いてくれた英雄だ。でもその戦術はちょっと時代遅れだと思う」

 ポルトガルにとって、EURO2016での優勝は文字通りの金字塔だ。その中心にいたロナウドとサントス監督だが、8年後の現在、当国のファンは両者に異なる印象を持っているようだ。

『CNNポルトガル』記者に聞いてみた

 スポルティングの試合後の記者会見場では旧知の『CNNポルトガル』ジョアオ・パイーヴァ記者と再会した。太くて朗らかな声と直截的な物言いが印象的なこのレポーターにも同じ質問を投げてみると、彼は次のように話した。

「絶対に、クリシュティアーノは代表で先発すべきだと思うよ。彼はこれまでに何度も懐疑的な視線に晒されたことがあるが、その度に結果で自らの価値を証明してきた。それに代表得点数の世界記録を持つ不世出のストライカーだ。大舞台にめっぽう強く、W杯のような大会では、必ず彼の力が必要になる」

 もうすぐ68歳になるポルトガル代表監督についても尋ねると、「これはより難しい質問だ」と苦笑して、こう続けた。  

「EURO2016で初のメジャータイトルをもたらしてくれた偉大な監督だ。それは間違いないが、あの大会で90分以内の勝利が1試合しかなかったことも覚えている。もともとコンサバティブな監督なんだ。私はサントシュも偉大な指揮官だと考えるが、彼の是非についてはもう何年も議論されていて、多くの批判的な意見を耳にする。でももうカタールW杯では彼を信じるほかない。ジョゼ・ムリーニョやルベン・アモリム、マルコ・シルヴァら、有能なポルトガル人監督はほかにもいるが、その話は今大会の後にすべきだと私は思う」

当たり前じゃないか、ロナルドしかいないよ

 世界最大手メディア系列の記者らしい、率直ながらバランスの取れたコメントに感じた。ロナウドはまだまだできる──、サントス監督はもっと攻撃的に行くべき──。スポルティングの本拠地では彼ら以外にも、こんな意見を持つ人ばかりだった。愛するクラブから巣立った最高のスターの輝きは、永遠に褪せることがないのだろう。

【次ページ】 ロナルドはカタールで彼らしい仕事をするだろう

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