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「藤井五冠のフルーツ盛り合わせがカラフル」「に、二歩だ」「羽生先生と佐藤会長が上座を…」観る将マンガ家が描く真夏の名シーン
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byBUNGEISHUNJU/Junsei Chida(illustration)
posted2022/09/01 17:01
8月の将棋ハイライト。各月のハイライトは関連記事などからご覧になれます!
山崎八段が優位に立った対局の中で、天彦九段はなんと2時間もの間「1分将棋」で食らいつき続けました。翌日には竜王戦決勝トーナメントが控えているにもかかわらず、目の前の一局に挑む天彦九段、そしてその闘志を受け止め、最終的に勝ち切った山崎八段。両者からいつなんどきも名勝負は存在する――将棋界のレベルの高さを堪能しました。
羽生先生と佐藤会長が上座を譲り合ってる……
あと個人的にツボだったのは棋王戦挑戦者決定トーナメント、羽生善治九段と佐藤康光九段の対局です。
通算タイトル99期の羽生先生と同13期の佐藤会長というだけで楽しみなカードでしたが、将棋会館の特別対局室に羽生先生が先に到着すると、下座に。直後に入室した佐藤会長がそれに気づくと「いや! そっち(上座)にどうぞ!」とちょっと焦った様子。でも羽生九段も「いえいえ!」という。最終的には羽生先生が上座に着座していましたが、レジェンド同士、なんという気遣い合い……。
9月に入り、棋王戦挑戦者決定トーナメントでは藤井五冠が久保利明九段との対局に臨んでいます。秋へと向かう中で棋士がどのような戦いと素顔を見せるのか、今後もつぶさに観察して描いていく所存です!(構成/茂野聡士)
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。