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中央挑戦シテイタイケツ“異次元の末脚”は本物か?「同じような勝ち方」のエルコンドル、大井の伝説ハイセイコーら“衝撃デビュー”を検証

posted2022/08/05 17:03

 
中央挑戦シテイタイケツ“異次元の末脚”は本物か?「同じような勝ち方」のエルコンドル、大井の伝説ハイセイコーら“衝撃デビュー”を検証<Number Web> photograph by TCK(東京シティ競馬)

衝撃的なごぼう抜きで新馬戦を制した大井のシテイタイケツ。中央初挑戦となる8月6日のダリア賞(新潟芝1400m)に注目が集まっている

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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TCK(東京シティ競馬)

 6月27日に大井ダート1400mで行われた2歳新馬戦は、とてつもないレースになった。道中、離れた最後方にいたシテイタイケツ(牡2歳、父バゴ、大井・上杉昌宏厩舎)が、直線だけで前をまとめてかわし、4馬身差で勝利をおさめたのだ。上がり3ハロン37秒4は、2番目に速かった馬を3秒1も上回っていたのだから、凄まじい。序盤は口を割って進んで行かず、直線でも首を高くしたまま、本来は左手前で走るところをずっと右手前で走って圧勝してしまったのだ。

 海外メディアも取り上げるほど強烈な勝ちっぷりを披露した、そのシテイタイケツが、今週末、8月6日(土)に新潟芝1400mで行われる中央のダリア賞に出走することになり、またも話題になっている。

 あれだけ強いレースをしたのだから、中央へ参戦するのは当然だとしても、あえて芝を選んだのは、父バゴ、母の父ステイゴールドという血統背景からか。右手前で走るのが好きだとしたら、左回りで、直線を右手前で走る新潟はピッタリかもしれない。

衝撃デビューを飾った馬の“その後”を検証

「デビュー戦で衝撃的な勝ち方をした馬は必ず出世する」

 これは、ダービー馬キズナの新馬戦を振り返って、ノースヒルズの前田幸治代表が口にした言葉である。

 シテイタイケツにとっては心強い言葉だが、この馬のように、初陣で強烈なインパクトを残した馬のその後はどうなっているのか。今回は、特にダートでのデビュー戦にスポットを当てて見ていきたい。

 同じ大井で、昨年9月22日、ダート1400mの2歳新馬戦を勝ったランディスシティ(牡3歳、父ランハッピー、大井・森下淳平厩舎)の走りも強烈だった。好スタートから2番手につけ、持ったまま4コーナーで先頭に立ち、ほとんど追われることなく、2着を4秒1も突き放す大差勝ちをおさめたのだ。

 その後、ひとつの取消を挟んで連勝し、今年に入って2、3着となり、今は休養している。これから3歳の秋を迎える伸び盛りだけに、さらなる出世が見込めそうだ。

【次ページ】 最大着差トップ3の共通項は“ダートでの初陣”

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