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ジョニー黒木の娘は今、マリンで踊る! 運動会リレーで爆走する“熱いお父さん”秘話、大流行中の「きつねダンス」をどう思う?
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byChiba Lotte Marines
posted2022/07/29 11:01
今季から千葉ロッテマリーンズの公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」加入したMEIさん。父・黒木知宏の引退試合(2008年)では、花束贈呈に登場していた
――マリンのマウンドに立つお父さんを初めて観たのは?
MEI たぶん日本一になった2005年の復帰した登板(8月28日オリックス戦)の時ですね。ただ鮮明に記憶に残っているのは、やっぱり引退試合(08年3月15日)です。引退することを知った時は「あ、辞めちゃうんだ……」と悲しい気持ちになったので。
――セレモニーではお花を渡していましたね。
MEI 覚えています。写真も残っていると思います。あの試合、父がマウンドに立った時はビジターのファンの方々もみんな声を出さずにシーンとしていて……その時に聞こえた“父の雄叫び”が忘れられません。マウンドで投げる父を初めて観た感覚というか、幼いながらに心にグッときました。
その後のマウンドを降りた父への歓声もすごくて、スタジアムの熱気やファンの方々の温かさをすごく覚えています。今もお世辞抜きでマリーンズファンが日本一の応援団だと思っているのですが、そんな思いに気付かされた瞬間でした。
――お父さんの教えで大事にしていることはありますか?
MEI 「毎日何か1つ、100%でやれ」とずっと言われていました。勉強でも部活でも、それこそご飯を食べることでもいいから「とりあえず100%を出せ!」って(笑)。あと、掃除やゴミ拾いなども口酸っぱく言われてきました。
当時はまだ幼かったので「うるさいなあ」と思ったこともありましたけど、大人になって改めて思い出すことが多くなりました。社会人として、パフォーマーとして、人前に立つ人間としてすごく大事なことだなと思っています。
大流行中のきつねダンス「正直、悔しい」
――「M☆Splash!!」ではどんな一日を過ごしているのでしょうか?
MEI 試合の5時間ほど前にスタジアム入りして、そこからイニング間に出演するパフォーマンスの立ち位置を確認、演出のスタッフさんとミーティングをします。そのあとは入場ゲートでお客様をお出迎えします。試合前から球場を盛り上げるのも「M☆Splash!!」の大事なお仕事ですね。
――グラウンドでのパフォーマンスは1試合で何度行うのですか?
MEI 2回とグラウンド整備がある5回、あとラッキーセブンの7回に登場します。一番盛り上がるのは勝利後のパフォーマンスですね。みんなでペンライトを振ったり、メンバーもテンションが高いです(笑)。土日・祝日は試合前に球場前のボールパークでステージを行っています。お客様の声をより近くで聞けるので楽しいですよ。
マリーンズファンは本当に熱く、温かいです。グラウンドでのパフォーマンス中も、私の名前入りボードを持参してくれるファンの方もいて、「MEIちゃん〜」と声をかけてくれることがすごく嬉しくて。小さい頃に見ていた“存在”に自分がなれているんだと思うと、不思議な気持ちになります。
――ダンスといえば、最近“某球団”の「きつねダンス」が大流行中ですね。
MEI あれは踊りたくなっちゃいますよね。でも正直、悔しいですね(笑)。
――「きつねダンス」に負けない、M☆Splash!!の魅力をアピールしておきましょうか。
MEI マリーンズの白黒のユニフォームに合わせて、M☆Splash!!では“カッコいい”楽曲が多く使われています。それに合わせたクールなダンスが一番の魅力です。また、12球団の中でもメンバーの数が多いので、全員そろった時のチアダンスパフォーマンスはインパクトがあると思います。普段はローテーションでメンバーを決めているため、27人全員で踊ることは年に数回ですが、全員で披露した今年の開幕戦の「マリーンズネーション」は、大きなフラッグを使ったり、迫力ある演出で私たちもすごく楽しめました。
力強さ、迫力、カッコよさは他球団には負けません! 「カワイイだけがダンスじゃないぞ!」という部分を見せていきたいです(笑)。