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交流戦2位&セ最下位脱出の阪神が“新助っ人”獲得に動く!? 期待したい「バース以来の記録」を持つ“あの左打者”の再来
text by
豊島和男Kazuo Toyoshima
photograph byKYODO
posted2022/06/16 11:02
交流戦で巻き返しを図り、リーグ最下位脱出に成功した阪神タイガース。後半戦に向けて起爆剤となる助っ人は現れるだろうか
2000年以降、シーズン途中に他球団からのトレード移籍も含めて新加入した新外国人野手は8選手いた(以下、成績は加入シーズンのもの)。
(1)ジェイソン・ハートキー内野手
2000年4月に獲得。初出場は同年5月6日。76試合に出場して打率.272、4本塁打、27打点
(2)マイカ・フランクリン外野手
2000年6月に日本ハムからトレードで加入。初出場は同年7月4日。8試合に出場して打率.172、2本塁打、6打点
(3)トム・エバンス内野手
2001年6月に獲得。初出場は同年6月20日。39試合に出場して打率.242、2本塁打、14打点
(4)クレイグ・ブラゼル内野手
2009年5月に獲得。初出場は同年6月5日。82試合に出場して打率.291、16本塁打、49打点(在籍した09〜12年の通算成績は打率.280、91本塁打、278打点)
(5)ネルソン・ペレス外野手
2015年6月に獲得。初出場は同年9月28日。3試合に出場して打率.000、0本塁打、0打点。(16年までの通算成績も同)
(6)ジェイソン・ロジャース内野手
2017年7月に獲得。初出場は同年7月18日。40試合に出場して打率.252、5本塁打、23打点
(7)エフレン・ナバーロ内野手
2018年6月に獲得。初出場は同年6月29日。66試合に出場して打率.276、3本塁打、25打点(在籍した18〜19年の通算成績は81試合に出場して打率.264、3本塁打、27打点)
(8)ヤンガービス・ソラーテ内野手
2019年7月に獲得。初出場は同年7月26日。20試合に出場して打率.188、4本塁打、9打点
この中で十分な働きをみせた、と言えるのはブラゼルだ。左の強打者として約4シーズンにわたって阪神でプレー。08年には西武ライオンズに在籍しており、わずか1シーズンながらも130試合に出場して打率.234、27本塁打、87打点を記録している。日本球界での経験と実績が阪神での活躍につながった。2010年には、阪神ではバース以来となる「助っ人外国人40本」を記録して本塁打争いも演じた
しかし、ブラゼル以外の成績に目を向けると、活躍することは決して容易ではないことがわかるだろう。本来の力を発揮できぬままシーズン限りで退団した選手も多い。