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交流戦2位&セ最下位脱出の阪神が“新助っ人”獲得に動く!? 期待したい「バース以来の記録」を持つ“あの左打者”の再来
text by
豊島和男Kazuo Toyoshima
photograph byKYODO
posted2022/06/16 11:02
交流戦で巻き返しを図り、リーグ最下位脱出に成功した阪神タイガース。後半戦に向けて起爆剤となる助っ人は現れるだろうか
阪神に留まらず、日本球界全体を見渡しても“途中加入の助っ人”で活躍した例は少ない。
シーズン途中に新加入する選手のほとんどは各球団の担当者が以前から目を付け、開幕後も追跡調査をしていた選手で、選り好みができるほど選択肢はない。限られた数少ない獲得候補者の中から選ばなければいけないのが現実なのだ。さらに、期待通りに即来日できるか、またそれが日本球界の経験がない“一見さん”となれば、活躍のハードルは高くなる。
今季はロッテ佐々木朗希投手が完全試合を達成、ソフトバンク東浜巨投手、DeNA今永昇太投手はノーヒットノーランを達成。すでに1シーズンで3度の達成者が出現するなど「投高打低」傾向による打者の苦戦も予想される。
助っ人の獲得が実現すれば、ここまで出場機会があった選手たちの出番も減るだろう。ただ球団が、育成に必要な実戦機会の減少という将来へのリスクも背負い、補強費も投入して獲得を目指す理由は1つしかない。Aクラス入り、そして今シーズンの優勝を諦めずに戦うための意志表示でもある。
果たして阪神には、どんな新外国人選手がやってくるだろうか。新天地での活躍を願いながらも「過度の期待」は避け、「容易ではない」という冷静な見方が必要だろう。
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