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沖縄尚学の先輩・東浜も「完敗」と認める投げ合い…「投手力が課題」の西武に変化をもたらす“サブマリン”與座海人(26)の成長とは?
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKYODO
posted2022/05/31 06:00
ルーキー古賀悠斗(左)とのバッテリーで今季3勝目を挙げた西武・與座海人。17日には、地元・沖縄での登板でも好投をみせた
もう一つ、與座のピッチングを支えているのが瞬発力を養うトレーニングだ。
ボックスの上に飛び乗る動作を繰り返す運動など“心拍数を急激に上げる”トレーニングを2020年のシーズンオフ期間からスタートした。その結果、ストレートの球速がアップし、得意としていたスライダー、カーブとの球速差が生まれたのだと話す。
「ストレートは以前に比べて最高で3~4キロ速くなっていると思います。自分の持ち味である“球速差でタイミングを外す”ピッチングができるようになったことも大きいですね」
登板日に合わせてトレーニングの回数や重量などは変えるものの、今シーズン、開幕してからもそのトレーニングを続けている。
「5月は良いピッチングが出来ているんですけれど、シーズンはまだまだこれから。自分のピッチングをどこまで続けられるかが大事だと思っています。僕自身、まだ1シーズン、一軍で投げ切ったことがない。だからこそ、どこまでできるのかすごく楽しみですし、一つひとつの登板を大事にしようと思っています」
2020年のプロ初登板は、新型コロナ感染症拡大の影響による無観客試合だった。
「ずっと満員の球場で投げることに憧れていました」
與座はこれからもその願いを叶え続けるつもりだ。
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