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「ショウヘイはトラウトと花火の打ち上げ合戦を」現巨人の元同僚も驚き…“差し込まれたHR好き”大谷翔平の超人パワー伝説〈メジャー通算101発〉 

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posted2022/05/16 11:30

「ショウヘイはトラウトと花火の打ち上げ合戦を」現巨人の元同僚も驚き…“差し込まれたHR好き”大谷翔平の超人パワー伝説〈メジャー通算101発〉<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

いよいよホームラン量産体制に入ってきた大谷翔平

「僕の記憶が間違っていなければ、当時の翔平はジャパンで一番力のある選手だとMLBのみんなが知っていたはず。あの若さで、コンスタントに100マイルのスピードを出していることには驚かされたな。試合前のフリー打撃でも大きな当たりを連発していたし、本当にすごいパワーだった」

 練習時点で、歴代最強クラスのスラッガーであるマイク・トラウトと豪快なアーチをかけ続けていたのだから、シューメーカーは驚いたわけだ。1年目の打率.285、22本塁打61打点、強打者の指標となるOPSでも.925。一流打者の証と言われる数値をたたき出したのも納得である。

「ホームラン狙って空振りしてきます」のはずが

<名言2>
「ホームラン狙って、空振りしてきます」って言ってたんです。そうしたら当たった。
(大谷翔平/Number912号 2016年10月6日発売)

◇解説◇

「泳ぎながらの片手スイングでグリーンモンスター越え」など、大谷のホームランはこれまで数多くの衝撃を与えてきた。それに加えてリアル二刀流の試合で、自らを援護する一打を放つのが稀でなくなっているのが、マンガや映画でも描けないほど非現実的な出来事であるのだが……。

 日本でも登板した試合で特大のインパクトを残したことがあった。2016年7月3日、ソフトバンク戦でのこと。いや、正確に書けば「先発マウンドに上がる前」に、ひと仕事してしまった。

 ビジョンに「1番 大谷」と表示されると、球場がどよめいた。先発で投げる大谷のDH解除はこれまでにもあったが、1番を打つのは初めてのことだった。

 そして1回表の打席に立った大谷は、中田賢一の初球、124kmのスライダーを右中間のスタンドへ放り込んだ。プレイボールからわずか5秒後のホームランは、史上初となる投手による初球先頭打者本塁打となった。

【次ページ】 “差し込まれたようなホームラン”が好きなワケ

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