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「山の斜面にスタジアム」「守田英正のお薦め料理は…」日本代表MFが戦う“離島クラブ”は美しい風景とグルメ満載だった《現地で撮影》
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2022/05/14 06:00
守田英正が奮闘するサンタクララ。そのホームタウン、サンミゲル島はどんなところなのか
この土地で育まれた食材を、大地の力で調理する。大雑把な味だったことも含めて、この島でしか得ることのできない貴重な経験となった。
そして海鮮料理も、もちろん忘れることはできない。
本文記事に出てくる、守田が薦めてくれた島の逸品がある。「Arroz de marisco」、これを食べに向かったのがレストランCais 20。
欧州本土で食べられない高級魚、ナゾの貝も
さらに登場したのは“高級魚チェルネ”。欧州本土にはほとんど回ってこないというそれは、白身ながら脂ののった風味。うなぎの白焼き欧州風とでも言ったところか。
またラパスという見たことのない貝も、アソーレスの名産だとか。オリーブオイルとニンニクで炒められたそれは、アワビよりやや小さいながら、コリコリとした食感、身の裏にはサザエの肝のような部分があり、その苦味も堪能できる。
料理には、アソーレス諸島のピコ島産の白ワイン。黄金色強めで独特の味わいが料理に合う。その味わいは、アルコール度数は13%ながらもポートワインやマディラワインのような酒精強化ワインに通ずるものがあった。
最後に紹介したいのは、アソーレス諸島でのみ製造、消費されているというビール、その名もESPECIAL――特別な――という意味がある。
色味がやや薄く、シャンパンの色感。
全ての撮影を終え口にしたそれは、正に“ESPECIAL”だった。