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ヴィンセントに直撃「レン・タザワのことは意識するか?」…駅伝ファンに愛される“ヴィンちゃん”が見せた自信と謙虚さ 

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涌井健策(Number編集部)

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui

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photograph byShota Matsumoto/adidas Japan

posted2022/05/16 17:00

ヴィンセントに直撃「レン・タザワのことは意識するか?」…駅伝ファンに愛される“ヴィンちゃん”が見せた自信と謙虚さ<Number Web> photograph by Shota Matsumoto/adidas Japan

ドイツで開催された「ADIZERO: ROAD TO RECORDS」に参加した東京国際大学4年のヴィンセント

「マラソンでは、スピードは2分50秒とか55秒になって少し落ちるけど、持久力が必要になる。そしてエンデュランスはすぐには身につかないもの。だから5、6年後に挑戦するようなイメージです。そのときは、高地で、しかもオフロードのコースがたくさんあるケニアで練習をしたほうがいいかもしれません」

「レン・タザワのことは意識するか?」と質問すると…

 最後に、日本でのライバルについて聞いた。こちらが「金栗記念でも一緒に走ったレン・タザワのことは意識するか? 2人ともオレゴンの世界陸上に出場できる可能性があるけど」と質問すると、初めて「フッ」と笑顔をみせて(日本のメディアっぽい質問だな、という呆れ顔のようにも見えた)、こう答えてくれた。

「レン・タザワはとてもよいランナー。たくさんのストロングポイントを持っているけど、一番はロード、トラック、それにどんな環境のレースでも崩れないこと。サバイバルできるというか、レジスタンス(抵抗)する力がある。彼のことをリスペクトしています」

 こちらが「彼といまはどちらが強い?」と質問を重ねると、「メイビー……ロードならたぶん僕が勝つかな」と答えて、「でも、タザワのことをリスペクトしているというのが一番の気持ちだよ」と付け加えた。

 己の将来への自信、そしてにじみ出る謙虚さ。それがあるからこそ、彼は、東京国際大ではその人柄でチームメイトに愛され、駅伝ファンからは親しみを込めて「ヴィンちゃん」と呼ばれるのだろう。

 ヴィンセントの走る6月のケニア選手権、そして最後となる箱根駅伝での走りがいまから楽しみになってきた。

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