JリーグPRESSBACK NUMBER
金メダリスト堀米雄斗が“高卒ルーキー”松木玖生に質問「緊張しない方法を教えてください」「パリ五輪の会場で会えたら」
posted2022/04/27 11:01
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph by
AFLO SPORT
4月29日、新国立競技場で初めて開催されるJ1リーグ、FC東京vs.ガンバ大阪戦を記念して、異色の対談が実現した。青森山田高で選手権を制し、FC東京で高卒ルーキーながら開幕からスタメン出場を続ける松木玖生と、東京五輪スケートボード男子ストリートで見事に金メダルを獲得した堀米雄斗。将来を期待されるフットボーラーが、世界一のスケートボーダーに感じる「勝負強さ」の秘密とは何か。18歳と23歳の白熱マッチアップ、スタート!
リフティング上手はモテる!?
――堀米選手は、サッカーをやったことはありますか?
堀米 ありますよ。小学生、中学生の頃に友達とサッカーをして遊んだ程度なんですけど。当時、リフティングが上手な男子は、女の子にモテていたので(笑)。
松木 僕はリフティングができない子供だったので、モテなかったです(笑)。
堀米 最近、アメリカでサッカーを生観戦したんです。すごく迫力があるスポーツだから、好きになりましたね。FC東京の試合も、帰国した際にはぜひ見に行きたい。サッカーを見ていると、「いいなぁ」って思う部分と、「自分にはできないな」と思うところがあるんです。スケートボードは個人競技で、自分が練習でやってきたことが全部、結果として出ます。サッカーはチームスポーツで、自分だけが良ければいいという競技じゃない。だからこそ、周りを見ながら、最善の選択を考えながらプレーしているので、本当にすごいなと思うし、自分にはできないなって。
でも、東京五輪を経験したことで、スケートボードは個人競技ではあるけど、コーチやチームの大切さを感じました。これからは、チームで戦う意識を高めていこうかなって感じましたね。
松木 僕は堀米選手が東京五輪ですごい技を決めているのを見て、勝負強いなと思いました。サッカーはチームスポーツですけど、得点シーンなどでは個人の能力が大事になる。堀米選手の勝負強さは、見ていてすごく刺激になりました。僕は試合で緊張しないタイプなんですけど、東京五輪のときって、緊張していましたか。
堀米 めっちゃ緊張していましたね。基本的にどんな大会でも緊張するんですけど、東京五輪は今まで以上に、一番プレッシャーがかかった大会でもあったので、本当に緊張しました。
松木 それで金メダル。緊張が良い方向に作用したんですね。
堀米 はい。たぶん緊張している方がいいのかもしれないです。逆に、なんで松木選手は緊張しないんですか? 僕も緊張していない状態で大会に出てみたい。その方がパフォーマンスも上がると思うから、緊張しない方法を教えてください。