サッカーの尻尾BACK NUMBER
宿敵相手に衝撃の2ゴールも… 旗手怜央「その点ではフロンターレに似ている」稀代の万能型が考える“セルティックと欧州での生き残り方”
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph byCraig Foy/Getty Images(Celtic FC)
posted2022/06/26 18:02
インサイドハーフ、サイドバックなどポリバレント性が売りの旗手怜央。欧州での戦いで感じることとは?
「自分の成長のために、少し距離を置くようにはしています。日本人だけでつるまないように。そうなってしまうと、他の選手からも話しかけられなくなる。日本人だけで一緒にいないような時間を作ろうと。もちろん言葉が通じる仲間なので困ったことがあればお互いに協力しますが、適度な距離感を置くようにはしています。なるべくこっちの選手と一緒にいて、特にピッチ外のことは自分で話すようにしたいですね」
多くの人に認められるには人間性だと思う
大一番で誰もが認める結果を出し、定位置をつかんで優勝に貢献した。24歳のインサイドハーフは、スコットランドでゴールと人としての深みを追い求める。パークヘッドの声援を浴びながら、彼はこれからどんな人間になっていくのか。
「大学4年間の中で先輩たちに教わりました。応援してくれるのも人。対戦相手も人。審判も人。多くの人に認められるには人間性だと思う。それを磨くには日頃の生活が一番大事だし、それが自分のオーラになっていく。日本でもできると思うけど、苦労を経験するのが一番いい。グラスゴーではしばらく家がなくて、居候させてもらったりもしました。ストレスは溜まるけどそれも経験。慣れないことはたくさんあるけどそれが人を強くしていくし、苦労の先に成功がある。これが、求めていた環境です」
<つづく>