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結婚6年目、小松原美里&尊夫妻が明かす“共働きアスリートのライフスタイル”「プロポーズはUSJ」「卵子凍結を考えています」
text by
荘司結有Yu Shoji
photograph byAsami Enomoto
posted2022/04/22 11:01
北京五輪フィギュアスケート・アイスダンス日本代表の小松原美里、小松原尊(ティム・コレト)は、氷上のカップルであるとともに、国際結婚6年目のアスリート夫婦でもある
――プライベートもスケートリンクの延長になりそうです。
尊 結婚して3年くらいは、リンクでも自宅でもずっとフィギュアの話をしていました。料理しながら「明日はこうしてみましょうか」みたいに。でも、それはミスだったと思っています。
――ミス、ですか?
尊 自分たちは普通の生活とスポーツの世界がほぼ一緒になってしまうので、私生活との区別がつかなくなっちゃうんです。フィギュアの話をするのが嫌というわけではないけれど、休憩がなくて疲れてしまう。次の日にリンクに立って「あれ? なんで疲れとる?」って。
お互いにフィギュアが大好きで楽しんでいるからこそ、今はスイッチを切り替えています。
「スイッチが入っている時は、けっこう喧嘩しますよ」
――オンとオフをしっかり分けているんですね。
尊 お互いに「今から歩いてきます」とか宣言します(笑)。
美里 「ひとりになりたいでーす」とかね。「ちょっと疲れているからスペースが必要」って、ちゃんと伝えるようにしています。
前は「忘れないうちに話しておかないと」と焦っていたけれど、心に余裕が出てきたかな。次の日の練習のクオリティーもよくなりました。
――ちなみにオンとオフで二人の様子は変わりますか?
美里 スイッチが入っている時は、けっこう喧嘩しますよ。二人ともアスリートだし、上手くなりたいから。「これは間違っている」「こっちの方がいい」と言い合うことは多いですね。
尊 そうだね。だから仕事のスイッチをオフにしないと、ギアがかかったままになっちゃうんです。
美里 オフのときは仲良しなので、リンクで喧嘩しても引きずったりはしないですね。二人ともゆるっとしてますから。お互い音楽が好きなので、K-POPとか知らない曲をシェアしたりして過ごしています。
小松原家の将来設計「卵子凍結を考えています」
――お二人とも忙しそうですが、家事の分担は決めているんですか?
美里 半分ずつですね。例えば縫い物は私がやるけど、重たいものを運ぶのはティム、といった感じで。私が2019年に脳震盪になった時は、ティムがたくさん家事をしてくれました。