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結婚6年目、小松原美里&尊夫妻が明かす“共働きアスリートのライフスタイル”「プロポーズはUSJ」「卵子凍結を考えています」 

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荘司結有

荘司結有Yu Shoji

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photograph byAsami Enomoto

posted2022/04/22 11:01

結婚6年目、小松原美里&尊夫妻が明かす“共働きアスリートのライフスタイル”「プロポーズはUSJ」「卵子凍結を考えています」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

北京五輪フィギュアスケート・アイスダンス日本代表の小松原美里、小松原尊(ティム・コレト)は、氷上のカップルであるとともに、国際結婚6年目のアスリート夫婦でもある

美里 そうだ。それで、二人で飲みながら話していてそのまま「じゃあ結婚しよっかー!」って乾杯して(笑)。だから、皆さんが想像するようなロマンチックな感じではなくて……。

 ロマンチックじゃなくて申し訳ございません……(笑)。でも一番面白いハロウィーンです。

「ティムの当て字で『帝夢』とか考えていたよね」

――フランクだけどすごく素敵なプロポーズ秘話ですね。お二人は、いわゆる国際結婚になるわけですが、夫婦同姓や世帯主など日本の制度に壁は感じませんでしたか?

美里 世帯主を選ぶ時、役所の方に「男性にしてください」と言われたんですよね。理由を聞いても「女性は選べません。男性が世帯主になるのが当たり前です」と言われてしまいました。海外生活が長いので色んな国と比べますが、日本はまだ遅れているのかなと感じました。

――ティムさんは日本国籍を取得し、「小松原尊」と名前を変えました。日本名に抵抗は感じませんでしたか?

 自分の名前を変えるなんてあまりないことなので、貴重な体験ができると考えればいいんじゃない? と感じていました。男性の名前をちょっと調べて「ユウキ」がいいかなと思っていましたけど。美里の母に「もう一人、子どもがいたらどんな名前にする?」と聞いて決めました。

美里 ティムの当て字で「帝夢」とか考えていたよね。キラキラすぎてやめたけど(笑)。

夫婦でペア競技は大変?「悪い癖はすぐ見つけます」

――お二人はよく「夫婦ならではの息の揃った演技」とも評されますが、やはり夫婦としての年数を重ねていくうちに、演技にも化学反応が起きているのでしょうか。

美里 自分の経験で言えば、結婚していないパートナーとの差は、一緒に過ごす時間の長さですよね。それぞれの時間を作らなければ、24時間一緒に過ごしていますから。スケートの話もたくさんするし、悪いクセもお互いすぐに見つけます(笑)。

 そうですね。どうやったら怒るとか、こういうミスをしがちとか。

美里 それと恋愛系のプログラムもすごく得意になりました。ただ、どうしても得意なものに偏ってしまうので、来シーズンは敢えて違う題材をやってみようと思っています。

【次ページ】 結婚3年目で気づいた「これじゃダメだ」

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