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《大谷翔平2022年成績を予想》投手はサイ・ヤング賞候補、打者で本塁打王以上に期待したい「二刀流で30-30の偉業」とは 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2022/04/08 11:00

《大谷翔平2022年成績を予想》投手はサイ・ヤング賞候補、打者で本塁打王以上に期待したい「二刀流で30-30の偉業」とは<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

スプリングキャンプでの大谷翔平。2022年も投打ともに日本・アメリカを大いに沸かせる活躍を見せるか

 NPBではトップクラスの打者は143試合フル出場を目指す。連続試合フル出場とまではいかなくとも、全盛期の打者ならほぼ休まず出るのが常識というのが通説だ。

 しかしMLBでは、フル出場する選手は極めて少ない。

 昨年のア・リーグはマーカス・シミエン(ブルージェイズ、今年はレンジャーズ)、ホイット・メリフィールド(ロイヤルズ)の2人だけ。ナ・リーグは1人もいない。

 MLBのペナントレースは、NPBよりもはるかに過密スケジュールな上に、移動距離も比較にならないほど長い。

 しかも今年はMLBの労使交渉がもつれたために、開幕が1週間ほど遅れた。にもかかわらず今年はポストシーズンが大型化されたので、日程を動かすことはできず、レギュラーシーズンの最終日は10月5日。この間に162試合を消化しなければならない。

 NPBと数字で比較すると、その過酷さがわかる。

MLB 4月7日~10月5日 182日 試合数162 試合実施率 89.1%
NPB 3月25日~9月28日 188日 試合数143 試合実施率 76.1%

 MLBでは10日で1日ほどしか休みがないが、NPBでは4日に1日弱の休みがある。MLBでは雨で流れた試合はダブルヘッダーにしたり、休養日を埋めるなどするから、シーズンが深まると過密日程になる。NPBは試合消化ができないとシーズン最終日が後ろにずれこんでいくから、それほど過密にはならない。過酷さはNPBの比ではないのだ。

 こうした日程を考えれば――いかに花形選手、スター選手であっても休まないと体がもたないのだ。

 今年、大谷翔平は7月5日に28歳になる。ちょうどMLB選手の平均年齢だから決して若手ではなく、今後も活躍することを考えれば、適度に休むことも重要になってくる。

 そういう面も考慮して、大谷の2022年のシーズン成績を予想していこう。

投手・大谷翔平は確実に進化している

 昨年のシーズン中に投手・大谷翔平は確実に進化した。月別の成績に如実にそれが現れている。

<2021年:大谷の月間投手成績>
4月
3試1勝0敗13.2回13四23三 率3.29 K/BB 1.77
5月
4試0勝1敗22.2回13四27三 率2.38 K/BB 2.08
6月
5試2勝0敗23.2回9四33三 率4.94 K/BB 3.67
7月
3試2勝0敗20回1四17三 率1.35 K/BB 17.00
8月
4試3勝0敗25回3四27三 率2.88 K/BB 9.00
9,10月
4試1勝1敗25.1回5四29三 率3.91 K/BB5.80

【次ページ】 規定投球回数に達すれば、サイ・ヤング賞級の成績も

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