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〈W杯初戦ドイツの名門バイエルン〉不満顔だったレバンドフスキもイキイキ… 34歳名将ナーゲルスマンに聞く“独自プレー原則の徹底法”

posted2022/04/03 06:00

 
〈W杯初戦ドイツの名門バイエルン〉不満顔だったレバンドフスキもイキイキ… 34歳名将ナーゲルスマンに聞く“独自プレー原則の徹底法”<Number Web> photograph by Getty Images

バイエルンのナーゲルスマン監督とレバンドフスキ

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アレクシス・メヌーゲ

アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge

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カタールW杯、日本代表の初戦がドイツに決まりました。そのサッカー大国で超名門として君臨するバイエルンで指揮官を務めるユリアン・ナーゲルスマン監督への単独インタビューをお届けします(翻訳:木崎伸也/全2回、#2も)。

 今、サッカー界で最も注目されている若手監督は、ユリアン・ナーゲルスマン(34歳)だろう。

 2016年2月、28歳でドイツ1部・ホッフェンハイムの監督に抜擢されると、17位に低迷していたチームを1部残留に導いて時の人に。2019年夏、RBライプツィヒへステップアップすると、19-20シーズンにクラブ史上初となるCL準決勝進出を果たした。

 そして昨夏、移籍金2500万ユーロ(約32億5000万円)でバイエルン・ミュンヘンに引き抜かれ、監督に支払われた移籍金の新記録を打ち立てた。

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 ナーゲルスマンが旧世代の監督と大きく異なるのは、攻守に関するさまざまな「プレー原則」を作り、それをもとにサッカーをしていることだ。

 たとえば、「最小限の幅」の原則。

 一般的な戦術論では、攻撃の際、サイドにいる選手がピッチ幅いっぱいに広がるのが良いとされている。ウイングの選手がサイドラインの近くに立つのがお馴染みのシーンだ。

 だが、ナーゲルスマンの考えは違う。

 ウイングの選手に対して、臨機応変に中央寄りのポジションを取ることを求めている。つまり、攻撃で横に広がりすぎない。これが「最小限の幅」の原則だ。

 従来のサッカーと比べて、選手たちがぎゅっと中央に寄るため、ドイツメディア『n-tv』は「狭いポジショナルプレー」と名付けた。

 いったいナーゲルスマンは、どんなサッカーをピッチで表現しようとしているのだろう。

まだチームが持つポテンシャルをすべて発揮しているとは

――ホッフェンハイム時代、あなたは「31の原則」を持っていると言いましたね。ライプツィヒ時代は少し減り「27の原則」でした。今、バイエルンでは原則はいくつありますか?

「その2つの数字の間のどこかかな(笑)。正直なところ、今は原則がいくつあるかを数えていないんだ。バイエルンのようなチームでは、戦術を落とし込むことと、選手に休息を与えることのバランスがとても大事だ」

――バイエルンは過密日程で、練習時間が限られていますね。あなたは選手たちに課したい原則を、まだすべて伝えられていないのでは?

【次ページ】 不満を漏らしていたレバンドフスキにかけた言葉

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#ロベルト・レバンドフスキ

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