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「今の藤井聡太さんはステフィン・カリーのような…」 NBA愛がガチな棋士・増田康宏六段が語る“現代バスケと将棋の共通点” 

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北野新太

北野新太Arata Kitano

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posted2022/03/26 17:01

「今の藤井聡太さんはステフィン・カリーのような…」 NBA愛がガチな棋士・増田康宏六段が語る“現代バスケと将棋の共通点”<Number Web> photograph by Arata Kitano

インタビューに応じてくれた増田康宏六段。Number385号(マイケル・ジョーダン表紙)のオマージュだ

藤井聡太を「カリーのようなものですよ」と評するワケ

――強い人が強くなり続けているわけですからね……。

「ウォリアーズのステフィン・カリーのようなものですよ。徹底マークされて研究も尽くされているはずなのに動きのパターンが無限にあるからディフェンスしきれない。現代NBAの申し子みたいな選手ですよね。ラインからちょっと離れていようが何だろうがガンガン打っていく。で、ガンガン決める。そもそもボールをもらってからのリリースが異常に速いので、止めるよりミスを待つしかないような感じがありますよね。

 ウォリアーズは2014~15年シーズンから5季連続でファイナルに出て、3度優勝してます。ちょっと対抗できる強さじゃなかったわけですけど、モーリーは当時から『ウォリアーズだって、いずれは力が落ちてくる。勝ち続けるなんて不可能だ。落ちてくる時のために備えた強化をしよう』という考え方を持っていました。で、実際、ウォリアーズは19~20年シーズンに低迷したんです。チームスポーツと個人競技を単純比較なんてできないけど、今の藤井さんはファイナルを制した頃のウォリアーズ以上の強さです。今はちょっと対応できない。でも落ちた時のために今から準備をしていれば、もう少し戦えるようにはなると思うんです」
<後編に続く>

#2に続く
「若いのにAIのテクニックばかり学んでていいのか」“NBAフリーク棋士”が最先端バスケや藤井聡太・渡辺明に感じる凄みとは

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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