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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
“元U-14日本代表”甲斐翔大18歳がブラジルでプロに! 「1年で体重が6kg増えました」“日本式練習との違い”とは?
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byFC Ska Brasil
posted2022/03/16 06:01
エジミウソンが運営するクラブに所属する日本人の甲斐翔大。フロンターレのアカデミー所属経験もある彼にブラジル流の育成について語ってもらった
「周囲の人から父親のことを言われることもありますが、自分ではあまり気にしていない。兄はフットサルをやっているので、比較されることが多いようですが……」
――お父さんからのアドバイスは?
「小さい頃は、継続して努力することの大切さを繰り返し言われました。今は、『怪我に気をつけろ』と言われます」
――お父さんも、選手時代にブラジルのフットサルのプロチームでプレーしていますね。ブラジルで武者修行することについて、ご両親は何と?
「2人ともすぐに賛成してくれました」
父は「得点にこだわり、勝利をもたらす選手」と期待
その後、東京にいる父・修侍さんが書面で以下のコメント(要約)を寄せてくれた。
《1998年、ブラジル日本人移民90周年の記念行事としてブラジルで開催されたフットサル大会に出場して、フットサルの奥深さを知らされた。その後、自分のチームでブラジル遠征を繰り返し、オファーをもらって2001年と2004年にプロチームでもプレーした。
翔大が素晴らしい環境で、偉大なエジミウソンに指導してもらっていることに感謝している。彼は、大変な負けず嫌い。子供の頃から精神的に自立していたので、「海外で挑戦をしたい」と言ってきたときも大きな不安はなかった。
結果に、得点にこだわり、チームに勝利をもたらす選手になってほしい。》
17歳にして武者修行中の丸山はどう感じているのか
スカ・ブラジルには、他にも日本人練習生がいる。丸山将吾、17歳。ポジションはMF、SB。東京のクラブチーム「ヴェルメリオ」のU-15でプレーした後、2021年7月、スカ・ブラジルに加わった。
筆者がクラブを取材したときは日本へ一時帰国中だったので、書面で質問に答えてもらった。
――日本でプレーを続けるのではなく、スカ・ブラジルを選んだ理由は?
「2020年2月から3カ月ほど留学した際、プレスが早く、フィジカル能力も高くて、日本で通用したプレーが全く通じなかった。このような環境でプレーをしたら、きっと成長できると思った」
――これまでにどの部分がどう成長したと思いますか?
「プレスが早くて強いので、ちょっとでもトラップがずれたらすぐにボールを失う。それを避けるため、トラップやパスの精度が高くなった。日々、ハングリーなブラジル人と競い合っているので、メンタルも強くなったと思う」
――甲斐選手のことをどう思いますか?