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さそり座の女でトップバッター歴代最高点…モグライダーが語る“M-1後日談”「じつは美川憲一さんご本人に会って、食用サソリを食べました」 

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中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byShiro Miyake

posted2022/03/13 17:02

さそり座の女でトップバッター歴代最高点…モグライダーが語る“M-1後日談”「じつは美川憲一さんご本人に会って、食用サソリを食べました」<Number Web> photograph by Shiro Miyake

結成12年でM-1決勝初出場となったモグライダー。芝大輔(ツッコミ担当、38歳、左)とともしげ(ボケ担当、39歳)。ウッチャンナンチャン、出川哲朗、ナイツらと同じマセキ芸能社所属

 悔しさはもちろんあったんですけど、僕らがトップで出て、いい火付け役になったぞという感触はあったんです。そして、2番手のランジャタイでクチャってなってたけど、3番手のゆにばーすで仕切り直しになった。ただ、続くハライチでも爆発せず、5番手の真空ジェシカもいい感じだったけど、まだ爆発しなかった。そろそろドカーンと来て欲しいなと思っていたら、オズワルドでバーンとなった。偉そうな言い方ですけど、ひとまず、これで今年のM-1も及第点に乗ったぞ、みたいな気持ちになって。だったら、俺らも、これでお役御免だな、と。

――やることやったと。

 はい。裏に下がったあとは、タバコを吸ったり、ウロウロしつつ、他の人のネタを観たりしてましたね。

――最終決戦が終わったときは、どこが優勝したと思いましたか。

 錦鯉さんかな。

ともしげ 僕も錦鯉さんだと思いましたね。錦鯉さんは去年、忙しくて1個も新ネタをつくれなかったらしいんです。でも、やっぱり面白い。

 この1年、ほとんどライブで錦鯉さんに会わなかった。準決勝前、ネタ調整で久々にライブで一緒になったんです。決勝でやった2本は、どっちも知ってるネタだったんですけど、また違った感じでバッチリ仕上がっていた。決勝当日、持って行かれるとしたら錦鯉さんだろうなとは思っていました。僕らの順番が後半で、最終決戦に残れていたとしても、錦鯉さんとうちらでは格がぜんぜん違ったと思います。錦鯉さんは、われわれの憧れでもありましたし、もう人間性が完成していたので。

――でも、今まで、順位的には8位なのに、大会後、これほど反響のあったコンビはいないのではないでしょうか。

ともしげ 8位の浮かれ具合ではないですよね。われわれも、周りも。

――M-1で披露した歌ネタが美川憲一さんの「さそり座の女」をもとにしていたので、YouTubeでは美川憲一さんと共演までしていました。最後、乾燥した(食用)サソリを食べさせられていましたが、芝さんは、むせていましたね……。

 水分がまったくないエビせんみたいで。虫感がすごかったですね。

<#1、#2から続く>

(写真=三宅史郎)

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“さそり座の女”モグライダーがいま明かすM-1出番直前の“鼻血事件”「(血を出しながら)ネタ合わせ、やる?」「するわけねーだろ」

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