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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「シンジは将来いい監督に」「ときどき『ムチ』を使ったが…」智将トゥヘルが岡崎慎司と香川真司、酒井宏樹を“本音で評価”
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph byGetty Images
posted2022/02/26 11:01
ドルトムント時代の香川真司とトゥヘル監督
「確かにプレミアリーグでは、ドイツ人監督がトレンドになっているね。サウサンプトンを率いているラルフ・ハーゼンヒュットル監督も忘れてはいけない。彼はオーストリア出身だが、インゴルシュタットとRBライプツィヒを率いてブンデスリーガで経験を積んだ。
私個人で言えば、ラルフ・ラングニックから多くのことを学んだ。彼がウルムの監督のとき、私は選手だったんだ。また、マインツU-19の監督就任が決まったとき、トップの監督はユルゲン・クロップで、彼と出会えたことも大きかった。
ユルゲンがリバプールで成し遂げたことは、センセーショナルなものだ。彼はリバプールというクラブに信じられないくらいに合っている」
ラングニックの仕事ぶりをどう見ているか
――ラングニックのマンチェスター・ユナイテッドでの仕事をどう見ていますか?
「まず言っておきたいのは、ラルフはとてつもなく優秀で経験がある監督ということだ。ドイツではすごく、すごく尊敬されている。プレミアリーグの他のクラブにとって、ラルフがやってくるというニュースは嬉しくないものだったよ(笑)。実際、ユナイテッドはとてもオーガナイズされたチームになった。
彼はこれまでスポーツディレクターといった仕事もしてきたが、常に最も関心を持っていたのは監督業だった。彼がユナイテッドで自らの道を進み、クラブの目標を達成すると私は確信している。
もちろん一定の時間が必要だ。まったくの新しい土地で、新しい文化の中、新しいクラブで働くのだから。なおかつ彼のフィロソフィーは選手にとって完全に新しい戦術なので、なおさらだ」
――次にサッカー界で起きる“革命”は何だと思いますか?
「近いうちに、さらに攻撃的なチームが出現するだろう。ピッチに4、5人のFWを同時に送り出し、それでいて守備のバランスを保つようなチームだ。これは戦術的に大きな挑戦になる。個人的に想像するだけで興奮してくるよ。
現状に留まらず、常に新たなアイデアを試み、試合にインパルスを与えようとすることが、サッカー界全体をさらに豊かにする」<前編から続く>
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